世界ネットワークを通じた学びあいと生物文化多様性の保全~ユネスコエコパークの事例から考える

イベント
場所
  • DATE / TIME:
    2016年5月11日    14:30 - 18:00
    場所:
    東京

    2016年5月11日(水)、国連大学サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティングユニット(UNU-IAS OUIK)の生物文化多様性シリーズ第2号「白山ユネスコエコパーク-ひとと自然が紡ぐ地域の未来へ-」の刊行記念イベントが国連大学にて開催されます。

    本シンポジウムでは、ユネスコ本部からMAB(Man and the Biosphere)ネットワーキングセクションチーフであるノエリン・ラオンドリ・ラコトアリソア氏をお招きし、現在世界で120ヶ国、669サイトを擁し、生態系の保全と持続可能な地域づくりを目指すユネスコエコパークを事例として、生物文化多様性の保全と継承に向けた地域と世界ネットワークとの協働について議論します。併せて、学び合いのツールとしてのブックレットの有効性についても意見交換を図ります。

    開催背景

    1970年代以降、地域の生態系や文化を国際的な視点から評価し、世界ネットワークとして登録する取り組みが多国間環境協定や国際機関を中心に進められてきました。いずれも地域の生物多様性や文化資源の保全と継承を基本的な目標としており、持続可能な地域づくりを支える国際的な枠組みとなっています。 このような枠組みを通じ、地域が他地域と学び合うことで教訓と行動を積み上げ、同時に国際的な議論にフィードバックしていくことにより、グローバル課題の解決への道筋を創造的に発展させることができます。

    OUIKは、2008年の設立以来、石川県内の世界農業遺産(能登の里山里海)、ユネスコ創造都市(金沢市)、白山ユネスコエコパーク(石川県、富山県、福井県、岐阜県)などと連携し、生物文化多様性保全の取り組みを地域が主体的に取り組めるように、地域関係者・行政・研究者・国際機関をつなぎ、政策提言や調査研究活動を通じてさまざまなステークホルダーを支援してきました。

    その一環として、OUIKは、2016年5月に白山ユネスコエコパークの地域資源やさまざまな取り組みを見直し、世界に発信するツールとして「白山ユネスコエコパーク-ひとと自然が紡ぐ地域の未来へ-」(OUIKブックレット、生物文化多様性シリーズ2)を刊行します。白山ユネスコエコパークは、第4回ユネスコエコパーク世界大会に併せて開催された第28回MAB計画国際調整理事会(2016年3月、ペルー・リマ)にて承認されたところであり、今後さらにユネスコエコパークの活動が活発になると期待されます。

    本イベントは、日本語と英語の同時通訳があります。

    参加登録

    本イベントへの入場は無料ですが、事前登録が必要です。参加ご希望の方は、OUIKのウェブページよりお願いいたします。

    また、メールによるご登録も承ります。氏名、所属、電話番号、Emailを明記の上、unu-iasouik[at]unu.edu まで申し込みください([at]は@に直してお送りください)。なお、メールの表題は、「世界ネットワークを通じた学びあいと生物文化多様性の保全-ユネスコエコパークの事例から考える-」として下さい。

    プログラム

    (14:00 開場)

    第1部【一般公開】世界ネットワークを通じた学びあいと生物文化多様性の保全 ~ ユネスコエコパークの事例から考える

    14:30–14:35 開会挨拶
    竹本和彦(国連大学サステイナビリティ高等研究所所長)

    14:35–14:40 来賓挨拶

    14:40–15:20 基調講演 「日本のMABへのメッセージ-世界とつながるメリット」(仮)
    ノエリン・ラオンドリ・ラコトアリソア(ユネスコ生態地球科学部MABネットワーキングセクションチーフ)

    15:20–15:35 報告① 「世界のユネスコエコパークとつながる-第4回ユネスコエコパーク世界大会での発信」
    中村真介(日本ユネスコエコパークネットワーク運営ワーキンググループメンバー/ 白山ユネスコエコパーク協議会事務局員)

    15:35–15:50 報告② 「世界ネットワークとの学び合いに向けたアプローチ-国連大学OUIKブックレット『白山ユネスコエコパーク』が目指すところ」
    飯田義彦(国連大学IAS-OUIK リサーチアソシエイト)

    15:50–16:10 総合討論
    モデレーター: 渡辺綱男(UNU-IAS OUIK所長)

    16:10–16:15 閉会挨拶

    第2部 【関係者限定】国際ワークショップ「日本のユネスコエコパークに期待される世界での役割」

    16:30–18:00
    モデレーター: 飯田義彦(UNU-IAS OUIK リサーチアソシエイト)
    参加者:ノエリン・ラオンドリ・ラコトアリソア氏、日本ユネスコエコパークネットワーク実務担当者など

    主催

    国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)

    共催

    日本ユネスコエコパークネットワーク(JBRN)
    地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
    日本MAB計画委員会
    総合地球環境学研究所地域環境知プロジェクト
    白山ユネスコエコパーク協議会

    後援

    日本ユネスコ国内委員会(予定)

  •  

    国連大学エリザベス・ローズ会議場
    〒150-8925東京都渋谷区神宮前5-53-70