コロナ禍およびポストコロナにおける高等教育の可能性について、ProSPER.Net ウェビナー開催

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  • 2020年10月28日

    2020年10月16日、UNU-IASは「コロナ禍およびポストコロナにおけるSDGsの達成に向けた転換の加速 (Accelerating transition towards achieving the SDGs during and after the COVID-19 pandemic)」と題し、高等教育における持続可能性を論じるProSPER.Netウェビナーを開催しました。

    世界各地から160名以上の参加者がつどった当ウェビナーでは、高等教育セクターから著名なパネリスト達が顔を揃え、短期的・中長期的な視点から、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)拡大の影響下およびCOVID-19を経てその後の世界(ポストコロナ)において、高等教育機関が直面する課題や機会についての経験を共有しました。本イベントは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた行動を加速させるために、学術および科学コミュニティがより良い復興に向けた可能性を探求する場となりました。

    山口しのぶUNU-IAS所長は、開会の挨拶で、教授、学習、研究、コミュニティ・エンゲージメントの分野において、前例のない状況に適応することの必要性を述べました。また、パンデミック(感染症の世界的流行)により引き起こされる課題に取り組むための対策を見直すことなど、COVID-19が高等教育機関に与えている影響を明示しました。UNU-IASが事務局としての役割を担っているProSPER.Netに関しては、最近ネットワーク内で行われたパンデミックの影響に関する調査の結果、高等教育システムの新たな方向づけを行うことが最も重要であることが示されたことに言及し、そのためにはより良い復興につながるシステム思考を取り入れる必要性があると強調しました。

    その後、三木清香 環境省大臣官房総合政策課環境教育推進室室長、マリオ・タブカノン UNU-IAS上級客員教授、ヒリッジ・ヴァントランド 国際大学協会(IAU)事務総長、フィリップ・ヴォーターUNU-IASリサーチフェロー、イルファン・ディヤ・プリジャンバタ ガジャマダ大学教授・コミュニティーサービス部長、ディーパック・シャルマ アジア工科大学院学務副学長、杉村美紀 上智大学総合人間科学部教授・グローバル化推進担当副学長 が意見交換を行いました。

    詳しくはこちらの報告記事をご覧下さい: 高等教育における持続可能性に関するProSPER.Netウェビナー 〜コロナ禍の課題と機会〜(英語)