里山里海のレジリエンスを理解するための指標、日本語版ツールキットとして公開

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  • 2016年9月8日

    Photo: Prasanth Chandran Creative Commons CC BY-NC-SA 2.0 (cropped)

    Photo: Prasanth Chandran Creative Commons CC BY-NC-SA 2.0 (cropped)

    社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープにおけるレジリエンス指標に関するツールキット」は、国連大学が2011年にバイオバーシティインターナショナル(Bioversity International)と協力して開発した指標で、社会生態生産ランドスケープ・ シースケープ(SEPLS、日本では里山里海のこと)のレジリエンス(回復力)を理解するための20指標から構成されています。 2013年には、国連開発計画(UNDP)、地球環境戦略研究機関(IGES)も加わって、指標の見直しを行い、本冊子に掲載されている指標となりました。 この指標で評価する要素には、(1)ランドスケープ・シースケープの多様性と生態系保護・生物多様性、(2)生物多様性、(3)知識と革新、(4)ガバナンスと社会的公平性、(5)暮らしと福利の5つの分野が含まれます。

    このレジリエンス指標は、地域レベルでレジリエンスを包括的に捉えるためのもので、ワークショップ形式により住民が自ら評価を実施し議論を行うことで、地域の状態に対する住民間の共通理解を高め、地域の問題解決に向けた行動を促進することを目指しています。 今回、現地での実際の使用を補助するためのツールキットとして、上記 4 機関が共同で作成した以下の英語版の主要な部分を翻訳し、日本語版として公開しました。

    なお、日本語版の作成は、農林水産政策研究所の農林水産政策科学研究委託事業「農村地域内外の多様な主体の連携による生物多様性の保全・活用活動のモニタリング・評価手法の開発」の一環として実施されました。