UNU-IASポリシーブリーフ:SDGs推進のための予算に関する提言

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  • 2022年6月16日     東京

    この新しいUNU-IASポリシーブリーフ(英題:Budgeting for the SDGs: Lessons from the 2021 Voluntary National Reviews)は、国家や地方自治体の予算編成へのSDGs組込みの強化について、政策立案者や財政管理者に対して提言を行うものです。2021年に提出された35か国の自発的国家レビュー(VNRs)の分析に基づき、SDGsに関する予算の特定と割り当て、予算モニタリングシステムへの統合、費用算定などの戦略に関する教訓を導き出しています。そして、国や地方自治体の政策立案者が予算の枠組みにSDGsを体系的に組み込むのに役立つ効果的なアプローチやツールを提言しています。

    著者は、マヘスティ・オキタサリリチャ・カンドパルです。

    概要

    持続可能な開発のための2030アジェンダが示唆する変革を実現するためには、予算を含めた国家や地方自治体の政策枠組みをSDGsに整合させることが最重要です。SDGsのための予算は、定量化された指標や優先順位と結び付けることで、より効果的に目標を達成する取り組みにつながります。また、SDGsへの資金調達を強化し、SDGsと開発戦略、およびそれらの実施との間でより整合性のある連携を構築するための基盤ともなります。

    提言

    • 予算編成に関する方法論や戦略を特定し、予算制度の整合性を高める。
    • 予算の有効性や効率性を高めるため、プログラムごとの予算にSDGのターゲットを組み込む。
    • SDGsに整合した、影響力重視または結果重視の予算の仕組みを整備する。
    • 支出や財政余地に関する分析を通じて、SDGsに関する費用算定を投資に関連付ける。

    リンクより全文(英語のみ)にアクセス可能。

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    サステイナビリティに関する課題解決に向けた最新の分析と提言を提供するUNU-IASプリシーブリーフ・シリーズのさらなる詳細については、こちらをご覧ください。