UNU-IASとは

概要
沿革
所長
  • 国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、東京を拠点とする先導的な研究・教育機関です。UNU-IASの使命は、サステイナビリティとその社会的・経済的・環境的側面に注目しながら、 政策対応型の研究と能力育成を通じて、持続可能な未来の構築に貢献することです。 また、国際的な政策決定や、国連システム内の議論に有益で革新的な貢献を果たすことで、国際社会に奉仕しています。

    本研究所の活動には、「持続可能な社会」、「自然資本と生物多様性」、「地球環境の変化とレジリエンス」という3つのテーマがあります。 これらの分野において、先進的な研究手法と革新的なアプローチを使って、従来型の思考に挑み、新しい地球規模課題のための、独創的な解決策を生み出そうとしています。これらの研究、教育、トレーニングでは、サステイナビリティに関わる広範な分野の専門知識を結集させながら、研究者と提携機関の世界的ネットワークを活用しています。

    さらに、大学院教育を通じ、学際的な理解と技術的スキルを備えた国際的なリーダーを育成しています。こうした能力は、サステイナビリティの問題に挑み、独創的な解決策を生み出すうえで重要なものです。本研究所では、日本やその他の国々の主要大学との緊密な協力のもと、修士・博士課程、ポスドク・フェローシップ、短期コースを提供しています。

    国連大学の研究所

    国連大学の使命は、人類の生存、開発、福祉など国連とその加盟国が関心を寄せる緊急性の高い地球規模課題の解決に取り組むため、共同研究や教育を通じて寄与することです。

    国連大学には、世界12カ国にわたり延べ13の研究所があり、その本部を日本に置いています。UNU-IASは、そのなかでも、大学院の教育機能をもつシンクタンクです。

  • UNU-IASは、既存の2つの国連大学研究所(横浜の国連大学高等研究所と、東京の国連大学サステイナビリティと平和研究所)の統合により、2014年1月1日に設立されました。UNU-IASは、これら2つの研究所と、それ以前に国連大学が40年以上にわたって積み上げてきた学術活動を引き継ぐ形で生まれました。

    前身である2つの研究所のうち、国連大学高等研究所は、社会システムと自然システムの相互関係を探り、持続可能な開発に向けた戦略的道筋を明らかにすることを目的に、1996年に設立されました。同研究所のプロジェクトは、生物多様性、持続可能な開発のガバナンス、都市生態系、開発途上国と後発開発途上国のための科学技術政策オプション、および持続可能な開発のための教育を中心的テーマとしていました。また、2011年には大学院学位プログラム「環境ガバナンス生物多様性修士課程」を開講しました。

    もう1つの前身である、国連大学サステイナビリティと平和研究所は、東京の国連大学本部に拠点を置く2つの国連大学学術プログラム(国連大学「環境と持続可能な開発」プログラムおよび「平和とガバナンス」プログラム)の統合により、2009年に設立されました。UNU-ISPの活動は、「地球変動」、「平和と人権」、「開発」という3つの分野に分かれており、各分野における喫緊で地球規模の問題の相関性を明らかにすることを使命としていました。UNU-ISPは2010年9月、国連大学初の大学院学位である「サステイナビリティ・開発・平和学修士課程」を導入しました。

  • 所長サステイナビリティ高等研究所の所長として就任した、竹本博士は、環境政策の開発と研究管理に関して、約40年に及ぶ広範な経験を有しています。国際的な環境問題の外交官としての経験とともに、今後、所長としての任務に反映していきます。

    竹本博士は、2010年からUNU-IASのシニア・フェローおよびプログラム・ディレクターとして、同研究所の持続可能な開発のための教育(ESD)、国際SATOYAMAイニシアティブ(ISI)、ならびに「いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット」の指揮を執ってきています。また、UNU-ISPのFUKUSHIMAグローバル広報事業(FGC)のプログラム・リーダーも務めています。

    国連大学に参加する前は、日本政府内で環境関連のさまざまな要職を歴任し、最近では環境省(MOE)地球環境審議官(次官級)(2008~2010年)を務めました。この役職においては、とりわけ気候変動、生物多様性、越境大気汚染といった地球環境問題に関する国際交渉のための国家戦略の開発を担当しました。

    環境省ではほかに、環境管理局長(2005~2008年)、地球環境局次長(2003~2005年)、廃棄物対策課長(2002~2003年)などを歴任しました。さらにそれ以前には、環境省の前身である環境庁、ならびに国際応用システム分析研究所(IIASA オーストリア、1995~1996年)、世界銀行(1989~1992年)、静岡県庁(1980~1982年)においてさまざまな役職を担当しました。また、OECD環境政策委員会の副議長、国連持続可能な開発委員会(CSD)の閣僚級ラウンドテーブルの共同議長、アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)の事務局長も務めています。

    竹本博士は、東京大学で博士号、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際研究大学院(SAIS)で国際公共政策修士号を取得しています。