1.「持続可能な開発のためのガバナンス」
持続可能な開発を進めるには、SDGsとその関連目標の全世界的なビジョンを実際の行動へと変換し、その効果的な実施を確実に行なっていく必要があります。 UNU-IASは、その専門知識、専門化ネットワーク、多様な世界的なパートナーシップを活用し、持続可能な開発のためのガバナンスと政策立案プロセスを強化し、同時にこれらの地球規模課題をローカライズ(地域化)することを目指します。
2.「生物多様性と社会」
豊かな地球、および地球に支えられた命の営みを維持していくためには、生物多様性を推進するために速やかに行動することが必要です。 UNU-IASは、自然と調和した生き方を目指す行動変容を促進し、それをサポートするためのあらゆる変化を加速するため、人間と環境の関係を重視した立場に基づく問題解決を推進しています。我々の研究は、生産ランドスケープ・シースケープの持続可能な管理に焦点を当て、 ポスト2020生物多様性世界枠組を実現するためのエビデンスに基づいた情報を提供しています。 UNU-IASは、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)の事務局として、人間と自然の互恵関係を構築するために、世界中の279の加盟組織による取り組みを活用しています。また、技術的・制度的な能力開発活動を通じて、政府や他のステークホルダーによるランドスケープ・アプローチの活用の支援し、イニシアティブへの参加および包括的な管理を推進しています。
3.「水と資源管理」
水は持続可能な開発の中心であり、人々の暮らし、健康、生態系、インフラを結びつけています。特に、SDGs目標 6.「安全な水とトイレを世界中に」の達成に向けたアクセスを確保するためには、水資源の管理の在り方を変容させる必要があります。 UNU-IASは、水に関する様々な危機を克服し、レジリエンスを高め、脱炭素化を目指した循環型経済の構築を促進する地方分散型の持続可能なアプローチを開発しています。
4.「イノベーションと教育」
より持続可能な社会の構築は、本質的に、創造的で革新的な解決策の促進と教育を通じた人々のエンパワーメントにかかっています。UNU-IASは、政策志向型の研究を駆使し、様々な能力開発、多様なパートナーシップを通じて、より持続可能な社会の実現に向けた行動変容のための知識の構築と生涯学習の実現に貢献します。