本サミットは「イフガオ棚田の景観の現状理解と未来への構想(Understanding and Envisioning the State of the Ifugao Rice Terraces Landscape)」と題し、研究者、政策立案者、地域住民が一堂に会して議論を行います。イフガオの棚田で実施された保全対策や調査結果を発表し、棚田の持続的発展に向けた科学的ビジョンや政策提言の策定を目指します。
イフガオの棚田は、1995年にユネスコの世界文化遺産に、また2011年には国際連合食糧農業機関(FAO)によって世界重要農業遺産(GIAHS)に登録されました。棚田は、先住民族の食糧確保や経済活動などに重要な役割を果たしています。しかしながら、生物多様性の喪失、環境破壊、大規模な移住による農業労働力の減少、その他の脅威に晒されることを鑑みての棚田への関心の低下などによって、この棚田は2001年から危機に瀕している世界遺産のリストに登録されています。
2019年、イフガオ州立大学は、SATOYAMA保全推進メカニズム(SDM)の支援を受けて、これらの課題に対処するために「イフガオ棚田評価」を開始しました。この評価結果は、本サミットで分析され、エビデンスに基づいた政策立案のための素案となります。
本イベントは、オンラインおよびイフガオ州立大学の会場、ヘリテージ・コンベンション・ホールにおいてハイブリッド形式で開催されます。参加には、こちらからの事前登録が必要です。
本イベントは英語で行われ、通訳はありません。ご留意ください。
3月18日 10:00–11:00
開会式プログラム
開会挨拶
サミット・メッセージ
3月18日 11:00–14:00
イフガオ棚田(IRT)の現状と動向
3月22日 10:00–13:00
IRTランドスケープの生物多様性と生態系サービスにおける変化の推進力
3月25日 10:00–13:30
IRTランドスケープの変化への対応
3月29日 10:00–12:30
適切な計画に基づいたイフガオ棚田の未来
※日時は日本時間で記載
それぞれのセッションの概要を含む本イベントの詳細は、こちら(PDF)からご確認いただけます。.
本イベントは、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の協力のもと、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局の活動の一環として、イフガオ州立大学・世界重要農業遺産イフガオ棚田 研究開発センターが開催します。