国連大学ライブラリーでは、国際社会の関心事項などを取り上げた書籍等を選定して、その編著者をお招きするトーク・イベントを開催しています。今回は、はじめての試みとして映像作品を取り上げます。
2015年6月2日に開催される今回は、浦戸諸島映像作品「震災をともに乗り越える人々~自然の恵みを活かす、浦戸諸島の復興」を上映します。
国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)国際SATOYAMAイニシアティブは、人と自然が共生する社会の実現を目指し、世界にある里山や里海のような二次的自然環境が世界各地にも存在することに着目し、その保全と持続可能な利用に取り組んでいます。
本映像作品は、日本三景の一つに数えられる松島湾に位置する浦戸諸島(宮城県塩竈市)が舞台となっています。浦戸諸島では牡蠣(かき)、海苔の養殖が盛んで、かつては白菜の採種も行われていました。豊かな里山里海に恵まれた島々は、しかしながら、過疎高齢化、後継者不足に悩まされています。2011年に発生した東日本大震災は、そのような課題をより一層深刻なものとしました。
UNU-IASは、東北大学などの関係者とともに、浦戸諸島の里山里海復興プロジェクトに取り組んできました。プロジェクトの一環として、浦戸諸島における豊かな里山・里海や復興に尽力する人々、NPO、酒造会社、研究者などの姿を映像作品としてとりまとめました。
上映会には映像制作に携わった関係者や復興支援者をお招きし、映像作品の撮影にまつわるエピソードもご紹介いただく予定です。プロジェクトの概要やそこから浮かび上がった課題、新しい取り組みなどについてご紹介しながら、参加者の皆様とともに震災復興と里山・里海の未来について考えていきます。
久米章仁 (インクカートリッジ里帰りプロジェクト/キヤノン株式会社)
信田眞宏 (株式会社木楽舎)
簑原茜 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
松村悠太郎 (青山学院大学ボランティア・ステーション)
田邉菜実 (青山学院大学ボランティア・ステーション)
鈴木渉 (UNU-IAS)
天野陽介 (UNU-IAS)
本編は日本語、英語の2言語で制作され、海外でも上映されました。本編の他、浦戸諸島における牡蠣養殖の様子を描いた作品「浦戸、牡蠣のふるさと」、島の自然を描いた「浦戸、美しい島々」の2作品も上映されます。
本イベントへの入場は無料ですが、事前登録が必要です(2015年6月1日まで)。参加ご希望の方は、左上のご登録ボタンからお願いします。
Eメール(library@unu.edu)、電話(03-5467-1360)、またはファックス(03-5467-1360)によるご登録も承ります。
UNU-IAS
インクカートリッジ里帰りプロジェクト
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本イベントは、国際SATOYAMAイニシアティブのプロジェクト活動の一環として開催されます。
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