第9回世界水フォーラムにおける本テーマセッションでは、水と人口移動の関連性に関する最新のデータ、証拠、洞察を提供するとともに、今後の研究プログラムやプロジェクトで取り組むべき、現在見落とされている知識領域を明らかにします。国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の福士謙介アカデミック・プログラム・アドバイザーは、本セッションにおいて経済と水の関係と、それが移民に与える影響についての発表を行います。
水不足、降水パターンの変化、社会経済的な脆弱性と結びついた異常気象が人口移動や移住の原因となっていることを示す証拠が、次々に明らかになっています。2020年には、気候や天候に関連した災害によって3,000万人もの人々が住んでいた土地を追われました。移住とその原因、また移住への適応を促進する潜在的要因に関する統計、データ、情報を収集することは、効果的な移住管理を行うためのエビデンスに基づいた政策、プログラム、投資を開発・支援する上で重要です。
セネガルの首都・ダカールで開催される本イベントは、世界水フォーラムへの参加者に公開されます。会場はRoom 4 Expo(セッション・コード:2F2)です。
本イベントは、英語とフランス語で行われます。
本イベントは、UNU-IAS、国際連合食糧農業機関(FAO)、国際移住機関(IOM)、アフリカ気候移住イニシアチブ(ACMI)の協力のもと、国連大学地域統合比較研究所(UNU-CRIS)の主催で行われます。
開会挨拶
基調講演
質疑応答
地域の視点
質疑応答
パネルディスカッション
本イベントの詳細なプログラムは、こちら。
UNU-IASは、2022年3月21日〜26日に世界水フォーラムにおいて開催されるポスター展示会「日本における水の再利用に向けた課題」にても同様に研究発表を行います。本展示会は、日本水フォーラムが、UNU-IAS、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)、独立行政法人国際協力機構(JICA)、民間企業との協力のもとで開催するものです。
急成長する都市部での水需要の急増や気候変動の影響は、局地的な淡水資源の不足を加速し、人々の健康や経済活動に悪影響を及ぼしています。代替となる水資源として、水の輸送や海水の淡水化に比べてエネルギー消費が少ない排水の再利用が注目を浴びています。飲用水の再利用は真水が乏しい地域で行われてきましたが、利用可能な水資源の供給が年々不安定になり干ばつリスクが高まっている現在、真水が十分にある地域でも排水は重要な水資源となり得ます。
本ポスター展示では、日本における水の再利用状況の概要を提供するとともに、水の再利用をさらに推進する上での課題を明らかにすることを目的としています。