本シンポジウムは、SDGs達成に向けた政策志向型研究の役割について多様な視点から議論を深めることを目的として開催される。政策志向型研究の今後の課題・機会、また政策決定者とともに研究をデザインする方法等について議論を行う予定。SDGsに関する世界的研究の最先端において活躍中のナキセノヴィッチ博士(TWI2050プロジェクト主査、IIASA前副所長)を含め国内外の有識者をお迎えし、下記の通りシンポジウムを開催する。
なお本シンポジウムは、国連大学サステイナビリティ高等研究所の竹本和彦所長の退官記念行事として開催される。
2019年は、SDGs採択以来初めて、国連総会のもと首脳級で持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム(HLPF)が実施され、SDGsサミットとして開催される重要な年である。2015年からのスタートアップ期間の取組も踏まえ、これから目標達成へ向けた本格的なアクションの加速化が必要とされている。日本においても、2016年にSDGs推進本部が設置、SDGs実施指針が策定されてから4年が経過し、SDGsを取り巻く状況は大きく変化している。SDGsの認知度が高まり、企業、地方自治体、市民団体といった様々なセクターがSDGs実施に向けた取組を広げている。
UNU-IASは、2014年発足以来持続可能な未来の実現に向けた政策志向型の研究に取り組んできたが、2015年のSDGs採択を受け、その取組への貢献を目的として更なる研究活動の展開を行ってきた。また、新たに2018年より環境研究総合推進費の支援を得て、国立環境研究所(NIES)及び慶応大学と連携のもと、研究プログラム1-1801「SDGs目標達成に向けた統合的実施方法の包括的検討」においてSDGs達成に向けた統合的取組の進捗を包括的に評価する手法開発を目指した研究を推進しているところ。
14:00-14:30 開場(受付)
14:30 開会
14:30-14:40 開会挨拶
14:40-15:00 記念講演
15:00-15:45 招待講演
15:45-17:15 パネル・ディスカッション
モデレーター: 竹本和彦(UNU-IAS所長)
ディスカッサント:村上周三(IBEC)、森田香菜子(森林総合研究所/国連大学)
17:15-17:20 閉会
17:30- レセプション
同時通訳付き(日本語/英語)
定員に達したため、参加申し込みを締め切りました。
主催: 国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
東京大学、Future Earth日本委員会、国立環境研究所(NIES)
協力:(独)環境再生保全機構 環境研究総合推進費(1-1801及びS-16)、 持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN Japan)、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
なお、本シンポジウムは、国連大学サステイナビリティ高等研究所が主催する「SDG ダイアログ・シリーズ」の一環として開催されます。
※国際応用システム分析研究所(IIASA)
1972 年、日本を含む12の発足メンバーとともに設立された国際研究機関。1ヵ国、1研究機関で解決するにはあまりに大きく複雑なグローバルな性質を持つ課題に対し、政策志向型の研究を実施している。IIASAはアフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパにおける23の国家機関メンバーから支援を受けている。IIASAの研究は独立しており、政治的或いは個別国家の利益から制約を受けるものではない。日本は同研究所の設立当初より多くの共同研究活動を推進しており、主導的なメンバーとして役割を果たしている。
※TWI2050(「2050年の世界」The World in 2050)
TWI2050は、SDGs達成に向けた政策実施と持続可能な社会への移行に向けて科学的知見を提供することを目的とし、目標間の相乗効果・トレードオフ効果を評価しつつ課題の統合的解決に向け複数のパスを示すことを目指している(www.twi2050.org)。本イニシアティブは、国際応用システム分析研究所(IIASA)が2015 年に、持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)、ストックホルム・レジリエンス・センター(SRC)などと連携して開始。世界の主要研究機関が参加しており、日本からは国立環境研究所(NIES)、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)及び地球環境産業技術研究機構(RITE)が参画。
国際連合大学本部 レセプション・ホール(2階)
〒150-8925 東京都渋谷区神宮前5-53-70