本ウェビナーでは、昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)のゴールと目標を締約国が達成するために、ランドスケープ・アプローチを生物多様性国家戦略や行動計画立案に取り入れる方法について議論します。また、ランドスケープレベルでの生物多様性の管理、回復および保全のためのツールおよび事例について紹介します。
本イベントは英語で開催されます。
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本ウェビナーは、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)と公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の共催で実施されます。
モデレーター
20:00 トピックおよびウェビナーの形式についての説明
20:05 生物多様性国家戦略及び行動計画立案におけるランドスケープ・アプローチの利用
20:10 ケニアにおけるNBSAP実施支援のためのメカニズム調整
20:15 ペルー、サンマルティンにおけるランドスケープスケールでの地域プランニングと資金調達
20:20 アセアン地域における地域生物多様性戦略および行動計画
20:25 質疑応答・ディスカッション
昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)は、2022年12月に生物多様性条約締約国により採択されました。このGBFを基に、締約国は自国の生物多様性国家戦略及び行動計画(NBSAP)を改定する予定です。新型コロナウィルス感染症の拡大によりGBFの採択が2年遅れたことから、多くの国が2024年10月次期締約国会議開催までにNBSAPの改定を目指し取り組んでいます。
GBFの4つのゴールのうち3つのゴールは、生物多様性条約が当初から掲げる目的でもある、生物の多様性の保全、持続可能な利用および利益の公正で衡平な配分を据えています。この数十年間、本ゴールと目標を達成し維持するにあたっては、ランドスケープに関するスチュワードを認識し取り入れることが重要であること分かってきました。この原則は、ランドスケープ・アプローチ(複合的な利用と複合的な利用者により陸と海が管理されていること)の概念にも含まれています。多様な土地利用および利用者に対応するためには、相反するゴール間のトレードオフ(両立不可能性)に対処していくことも求められます。トレードオフへの対処に向けた課題は多いですが、ステークホルダーからの長期的な賛同を確実にするためにはこの課題への対処が重要です。