国連大学ライブラリーが開催するトーク・イベント、22回目の今回は、日本の国連加盟60周年を記念して、ハマーショルド第2代国連事務総長の俳句と写真に関するセミナーを開催します。1956年12月18日に日本が国連加盟を果たした当時、国連事務総長の任にあったのは、スウェーデン出身のダグ・ハマーショルドでした。彼が多くの俳句を詠んでいたことは、1961年の航空機墜落事故で任期半ばに56歳の若さで死亡した後に発見されました。
今回、『A String Untouched: Dag Hammarskjöld’s life in haiku and photographs』の著者、スウェーデン俳句協会の創設者・名誉会長で元外交官のカイ・ファルクマン氏から、ハマーショルドの俳句と写真という知られざる側面についてお話しいただき、続いて、元東京大学総長・文部大臣で国際俳句交流協会会長の有馬朗人氏、写真家・ジャーナリスト・俳人のキット・パンコースト・ナガムラ氏とともに、国境を越えた俳句の魅力、俳句と写真とのつながり、公的な職務にある者の精神性と俳句などをテーマにお話しいただきます。
主催:国連大学、国連広報センター
共催:駐日スウェーデン大使館、国際俳句交流協会
後援:外務省, NHK
本イベントは、日本語と英語で開催され、同時通訳がつきます。
本イベントへの入場は無料ですが、事前登録が必要です(2016年11月7日まで)。参加ご希望の方は、左上のご登録ボタンからお願いします。
Eメール(library@unu.edu)、電話(03-5467-1359)、またはファックス(03-5467-1360)によるご登録も承ります。
カイ・ファルクマン 氏
大使、スウェーデン俳句協会 創設者・名誉会長。駐日スウェーデン大使館でアタッシェとして勤務(1959-61年)の後に、同大使館で公使(1980-85年)を務める。その他、ロンドン、ハノイ、ジュネーブ(ヨーロッパ安全保障会議)、リスボン、ルアンダ(大使1976年)、イスタンブールなどに駐在。オセアニア圏でのスウェーデン大使、国連キプロス交渉におけるスウェーデン政府特別代表などを歴任。日本に関する著書として、『Face of Japan』エッセイ(1985年)、『Tale of the Spring Rain』日本の俳句の解釈(1986年)、『April Snow』日本語でも『四月の雪』として出版。スウェーデンの俳句100句、日本の俳句100句を紹介。(2000年)、『A String Untouched, Dag Hammarskjöld’s life in Haiku and Photography』(2005年)、『Streams』美智子皇后御歌集『歩み』と『瀬音』より(2008年)、『The Japanese Secret』小説(2010年)、『Poetry of Surprise』俳句の手引き(2010年)など多数。日本のアートと文学にみられる概念と文様を描いたドキュメンタリー映画『Japan Dream, Japan Reality』をスウェーデンテレビで放送(1987年)。スウェーデン・アカデミー賞 受賞 (2005年、2010年)。
有馬朗人 氏
1930年大阪に生まれる。東京大学理学部卒業。理学博士。東京大学総長、文部科学大臣ほかを歴任し、現在、根津育英会武蔵学園園長、静岡文化芸術大学理事長、国際俳句交流協会会長。文化勲章、アメリカ物理学会ボナー賞、レジオン・ドヌール勲章(フランス)、名誉大英勲章(イギリス)ほかを受賞。
キット・パンコースト・ナガムラ 氏
米国生まれ。写真家、エディター、作家。ワシントンD.C.における桜の植樹に大きく貢献をした、植物学者のデビッド・G.・フェアチャイルドのひ孫娘でもあり、幼少期から俳句に慣れ親しむ。日本文化をこよなく愛し、ブラウン大学の特別研究員として来日して以来、25年以上日本に在住。現在も東京を拠点とし、作家としては6作品を執筆、ジャパン・タイムズの”The Backstreet Stories”など複数のコラムを連載中、またメジャー・ホップウッド・アワード (Major Hopwood Award) や伊藤園お~いお茶俳句大賞などので受賞歴を有する。現在、NHKWorld「HAIKU MASTERS」に出演。
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