DATE / TIME:

2015年8月29日    13:00 - 15:30

場所:

石川県穴水町

Photo: Evonne Yiu / UNU-IAS

国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティングユニット（UNU-IAS　 OUIK）と穴水町は、8月29日（土）、石川県穴水町で「里海資本論から考える穴水湾・里海ムーブメント」をテーマとした第2回「能登の里海」シリーズ講座を開催します。

穴水湾は、大小さまざまな岬と入江から形成されており、小さな湾には漁港があります。穴水の人々は、漁業を営むとともに、後背地で田畑を耕し、半農半漁の生活を送ってきました。古くから多様な漁業が盛んな穴水湾では、世界農業遺産の認定がひとつのきっかけになり、里海の自然資本を活かした里海づくりの活動、いわゆる里海ムーブメントが動き出しています。

世界農業遺産活用実行委員会との共催で開催される本講座では、井上恭介氏と岩田正樹氏を講師としてお招きします。井上氏は「里山資本主義」と「里海資本論」の著者で、NHKプロデューサーとして、長年広島をはじめ中国山方や瀬戸内海の里山里海を取材してこられました。また岩田氏は、穴水町の伝統漁法の「ボラ待ちやぐら」のボラ漁の復活に取り組む「新崎・志ケ浦地区里海里山推進協議会」の代表を務めておられます。

両氏の講演を通じて、穴水町で活躍している地元の方々とともに、里海のめぐみを活かした穴水湾の里海づくりについてお話しいただき、地域の生業づくりに里海が果たしている役割や、生業を通じて保全されている里海の魅力について話し合います。

本講座は、UNU-IAS OUIKが実施している「能登の里海ムーブメント」の啓発活動の一環として開催されます。「能登の里海ムーブメント」とは、里海の概念・「能登の里海」の魅力・里海に関わる生業についての情報を広く発信し、能登地域を日本海の里海の研究と保全活動をリードする拠点として定着させていくための取り組みです。

本講座は参加無料ですが、参加をご希望の方は、お名前とご連絡先（E-mailアドレスまたは電話番号）を記載のうえ、「8月29日里海講座参加希望」と明記し、FAXまたはE-mailにてお申し込みください。

お申し込み先

UNU-IAS OUIK
Email: unu-iasouik@unu.edu
Fax: 076-224-2271

プログラム （受付：12: 30～）

13:00－13:10　　「穴水湾の里山里海」の映像紹介

13:10－13:15　 開会挨拶
永井　三岐子（UNU-IAS OUIK事務局長）

13:15－13:55 講義①「『里山資本主義』と『里海資本論』を総動員して穴水で“楽しく暮らす”」
井上恭介 （ＮＨＫエンタープライズ　エグゼクティブ・プロデューサー）

13:55－14:25　 講義②「ぼら漁の復活について」
岩田正樹（新崎・志ケ浦地区里海里山推進協議会代表）

14:25－14:30 「『能登の里海』ムーブメント」
イヴォーン･ユー（UNU-IAS OUIK研究員）

14:30－14:45 休憩
14:45－15:25　　 パネルディスカッション

モデレーター：
イヴォーン･ユー

パネリスト：
中山誠基（NPO「田舎時間」）
井上恭介
岩田正樹

15:25 – 15:30 閉会の言葉　穴水町