国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)と羽咋市は、2016年7月9日(土)石川県羽咋市で「羽咋の里海ブルーツーリズム」をテーマとした第4回「能登の里海」シリーズ講座を開催します。
日本で唯一、世界でも珍しい車でも走行できる砂浜として国内外に知られている千里浜海岸は、羽咋市から宝達志水町にかけて8キロのきめ細やかな砂浜を有します。しかし、年々砂浜の侵食が進み、深刻な環境問題に直面しています。陸続きで突き出た「長手島」がある柴垣海岸は、非常に眺めが良く、穏やかな波間が広がることが多い海岸です。これらの海岸では、とくに夏の海水浴シーズンは大勢の観光客で賑わっており、マリンスポーツが楽しまれています。また、白貝や柴垣天然岩ガキといった能登の海の幸も味わえます。そこで海を楽しみながら海の保全を学ぶという新たなブルーツーリズム(海の生活を体験する観光)を通して、羽咋の里海の環境保全の大切さを知ってもらうと同時に、里海に関わる生業を守ることが求められています。
本講座では、瀬戸内と沖縄のエコツーリズムをはじめとして、全国のブルーツーリズムについて詳しい上嶋英機氏、地元羽咋市で里海応援隊として活動されている「チーム柴垣」の西久子氏を講師としてお招きします。当日は、羽咋市で活躍している関係者等と共に、羽咋のブルーツーリズムの魅力と今後の可能性、それぞれの経験から里海のめぐみを活かした里海づくりについてお話しいただき、地域の生業づくりに里海が果たしている役割や、それらの生業を通じて保全されている里海の魅力を発信します。
なお、本講座は、UNU-IAS OUIKが実施している「能登の里海ムーブメント」の啓発活動の一環として位置付けています。「能登の里海ムーブメント」とは、里海の概念や「能登の里海」の魅力と里海に関わる生業について県内外の方々に、より深く理解していただけるよう情報を発信していくとともに、能登地域を日本海の里海の研究と保全活動をリードする拠点として定着させていくための取り組みであり、この取り組みを通して「能登の里海」の国内外における認知度を高め、里海における生業の振興に繋げたいと考えています。
参加無料、一般公開。参加ご希望の方は、お名前とご連絡先(E-mailアドレスまたは電話番号)を記載のうえ、「7月9日公開セミナー参加希望」と明記し、FAXまたはE-mailにてお申し込みください。
UNU-IAS OUIK
Email: unu-iasouik@unu.edu
Fax: 076-224-2271
(受付:12: 30~)
13:00–13:05 開会挨拶
永井三岐子(UNU-IAS OUIK事務局長)
13:05–13:50 講義①「瀬戸内海のエコツーリズムの活動」
上嶋英機(瀬戸内海エコツーリズム協議会理事長)
13:50–14:20 講義②「歌で届けよう♪羽咋里海応援隊「チーム柴垣」の活動」
西久子(「チーム柴垣」マネージャー・石川県漁業協同組合柴垣支所主任)
14:20–14:30 「『能登の里海』ムーブメント」
イヴォーン・ユー(UNU-IAS OUIK研究員)
14:30–14:45 休憩
14:45–15:25 パネルディスカッション
モデレーター:イヴォーン・ユー
パネリスト:
15:25–15:30 閉会の言葉
羽咋市
国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS)、羽咋市
世界農業遺産活用実行委員会、能登地域GIAHS推進協議会
〒925-0027 石川県羽咋市鶴多町免田25
コスモアイル羽咋 ロトンダ(小ホール)