「能登の里山里海」が世界農業遺産(GIAHS)に認定されてから3年が経過し、能登地域では、その保全や利用活動が積極的に展開されています。その一方で、世界農業遺産には水産関係は含まれないとの誤解も一部で見受けられるなど、能登における「里海」の重要性や概念については必ずしも理解されていないようにも感じられます。
このため、「能登の里海」が果たす役割やその魅力について、より深く理解していただくことを目的として、「能登の里海」をテーマとした公開セミナーを開催します。本セミナーでは、漁業関係者をはじめ、県内外の専門家等をお招きし、それぞれの立場から「能登の里海」との関わり等をお話しいただき、地域の生業づくりに里海が果たしている役割や、それらの生業を通じて保全されている里海の魅力を発信したいと考えています。
なお、本セミナーは、いしかわ・かなざわオペレーティングユニット(UNU-IAS)が来年度に実施を予定している「能登の里海ムーブメント」のキックオフイベントとしても位置付けています。この「能登の里海ムーブメント」とは、里海の概念や、「能登の里海」の魅力と里海に関わる生業について、県内外の方々に、より深く理解していただけるよう情報を発信していくとともに、能登地域を日本海の里海の研究と保全活動をリードする拠点として定着させていくための取り組みであり、この取り組みを通して、「能登の里海」の国内外における認知度を高め、里海における生業の振興に繋げたいと考えています。
(受付:13:00~)
13:30–13:40 「能登の里海」の映像紹介
13:40–13:45 開会挨拶
渡辺綱男(UNU-IAS OUIK所長)
13:45–14:30 基調講演 「里海とは何か」
柳哲雄(九州大学名誉教授)
14:30–14:45 コーヒーブレーク
14:45–16:45 パネルディスカッション
モデレーター: 武内和彦(国連大学上級副学長)
パネリスト:
岩本泰明(石川県水産課長)
木戸信裕(石川県漁業士会長)
木村功(木村功商店代表)
須原水紀(能登島ダイビングリゾート代表)
榎本俊樹(石川県立大学教授)
コメンテーター:
柳哲雄
イヴォーン・ユー(UNU-IAS OUIK、リサーチ・アソシエイト)
16:45–16:50 「里海シリーズ講座」の実施について
イヴォーン・ユー
16:50–17:00 閉会挨拶
参加無料、一般公開。参加ご希望の方は、お名前とご連絡先(E-mailアドレスまたは電話番号)を記載のうえ、「3月24日公開セミナー参加希望」と明記し、FAXまたはE-mailにてお申し込みください。
UNU-IAS OUIK
Email: unu-iasouik@unu.edu
Fax: 076-224-2271
国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、UNU-IASいしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(OUIK)
世界農業遺産活用実行委員会
金沢市文化ホール、3階大会議室
石川県金沢市高岡町15-1
国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)
Email: unu-iasouik@unu.edu
Fax: 076-224-2271