UNU-IASと公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)では、「都市の脆弱性を考える:気候変動とグローバル化の観点から」と題した公開セミナーを開催します。
SDGs(持続可能な開発目標)の策定から3年が過ぎ、日本国内での自治体やビジネス界を含む多くのステークホルダーからの認知も高まりつつあります。都市、企業、市民が解決策を求め、実行に移そうとしていますが、都市化の拡大、消費需要、変わりゆく生活スタイルなどは今でも化石燃料に大きく依存し続けています。
ウィリアム・リース教授の基調講演では、不確実な将来に直面した際のこのような矛盾を指摘し、持続可能な都市を実現する「解決策」であると私たちが考える既存モデルにおいて浮かび上がる問題を提起します。省エネと実現可能な代替エネルギーの拡大に必要な政策やインセンティブとは、イノベーションを含めどのようなものでしょうか?資源制約が進む中でエネルギーと資源への需要を最小化するために、循環経済(サーキュラーエコノミー)はどのような役割を果たすことができるでしょうか?企業による投資を促し、持続可能な未来を支えるような新しいビジネスモデル、製品やサービスを、どうしたら増やしていくことができるでしょうか?
ウィリアム・リース教授は、世界の多くの都市が直面している資源制約、人口増加、食糧供給問題等の観点からのリスクや課題などを解説します。リース教授の講演を踏まえ、地方公共団体、企業、研究者、一般の方々に、持続可能な都市の実現に向けた日本の課題や今後の方向性について議論していただきます。
リース教授の基調講演に先立ち、自然エネルギー財団気候変動グループマネージャーの西田裕子氏より日本の都市の現状について紹介いただきます。西田氏は東京都において気候変動の政策立案及び国際環境協力を担当し、世界の大都市ネットワークであるC40との連携も行いました。
ウィリアム・リース氏は人類生態学者、生態経済学者であり、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学大学院コミュニティー地域計画科の名誉教授、また前研究科長です。リース氏は「エコロジカル・フットプリント分析」の考案者・共同開発者として世界的に著名であり、2012年には第21回ブループラネット賞及びケネス・E・ボールディング生態経済学賞を受賞しました(マティス・ワケナゲル博士と共同)。
Date & Time | 2018年7⽉6⽇(金)14:00〜16:30(受付開始 13:30) |
Organisers | 公益財団法⼈ 地球環境戦略研究機関(IGES)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS) |
Supporters | 環境研究総合推進費・戦略的研究開発領域課題(S-16) 「アジア地域における持続可能な消費・生産パターン定着のための政策デザインと評価」 |
Language | 日本語・英語(同時通訳付き) |
Fee | 無料 |
Registration | 事前申込制となります。参加ご希望の方は、オンラインフォームよりお申込みください。 お申込完了後、ご登録いただいたメールアドレス宛に【参加票】が自動送信されます。 【参加票】が届かない場合は、outreach-info@iges.or.jpへご連絡ください。申込み締切日は、6月29日(金)となります。 | Programme | プログラムの詳細はこちら。 |
国連大学 エリザベス・ローズ国際会議場(5F)
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