パリ協定とSDGsのシナジー強化のためのアクション

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イベント
  • DATE / TIME:
    2022年11月10日    22:00 - 23:30
    場所:
    シャルム・エル・シェイク

    Photo: Arne Hoel/The World Bank

    エジプトのシャルム・エル・シェイクで行われる国連気候変動枠組条約第27回締約国会議2022(UNFCCC COP27)にて開催される本サイドイベントでは、第3回パリ協定とSDGsのシナジー強化に関する国際会議の成果を踏まえ、気候変動とSDGs政策の意思決定プロセスにおけるユースの役割の強化について、政府や地方自治体レベルでの優良事例を共有します。また、エネルギーから林業まで、持続可能性のさまざまな分野の専門家が参加し、シナジー(相乗効果)の強化に向けた具体的な行動について議論します。

    本イベントは、特に以下の2点、i)脱炭素化と社会課題(公正な移行・誰ひとり取り残さない)のシナジー、(ii)グローバルな食糧システムの変革、都市/周辺都市システム、気候変動の緩和と適応への行動、生物多様性の保全に向けたシステム的なアプローチ、に焦点を当て、自然を基盤とした解決策や生態系を活用した適応策など、シナジーを生み出す変革への道筋を示します。

    参加方法

    本イベントは、COP27ジャパン・パビリオン(ブルーゾーン)にて対面形式で開催され、UNFCCC COP27の参加者の皆様にご参加いただけます。

    プログラム

    22:00–22:10 開会挨拶(※日本時間で記載)

    • 小野 洋(環境省地球環境審議官)
    • 山口 しのぶ(UNU-IAS所長)

    22:10–22:17 背景と焦点

    22:17–23:17 パネル・ディスカッション
    司会:竹本 明生

    1. シナジーを高める行動のためのエビデンスを強化するために何をすべきか?
    2. 国や自治体の気候変動政策やSDGsに関する政策の意思決定へのユースの参加をどのように高められるか?

    • バハレ・セイディ(UNDESA持続可能な開発目標部門、持続可能な開発シニア担当官)
    • サングミン・ナム(ESCAP環境開発部ディレクター)
    • ラジャニ・ランジャン・ラシュミ(インド・エネルギー・資源研究所上席フェロー)
    • スニータ・サブラマニアン(UNU-IASリサーチフェロー)
    • クレイグ・アレク・ナイティブ(デンマーク、オーフス市、持続可能なシステムデザインと研究 –  子どもと若者)
    • アヤディ・ミシュラ(国連生態系回復の10年タスクフォース、ユース代表)

    23:17–23:30 閉会

    主催

    本イベントは、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)によって主催されます。

    背景

    グラスゴーで開催されたCOP26では、多くの経済大国が今世紀半ばまでのカーボンニュートラル達成を表明しました。同時に、各国政府は、2030年のSDGs達成に向けても、取り組みを加速させる必要があります。気候変動と持続可能な開発という2つの目標は密接に関係しているため、達成への取り組みはシナジー(相乗効果)を発揮することが期待されていますが、トレードオフも懸念されています。 タイムリーかつ効果的で誰も置き去りにすることのない対策が必要とされています。このため、国際社会、国、地方自治体のSDGsと気候変動対策の整合性を高め、革新的で科学的根拠に基づいてシナジー効果をもたらす統合的な政策の展開が求められてます。

    第3回パリ協定とSDGsのシナジー強化に関する国際会議は、2022年7月20日〜21日にかけて、国連経済社会局(UNDESA)および国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局が共催したもので、環境省がホストし、国連大学(UNU)および公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の協力により東京の国連大学本部にて行われました。本会議では、上記の2つのグローバルなアジェンダ間でより強力なシナジーを生み出し、脱炭素化政策の実施において「誰一人取り残さない」という2030アジェンダの原則を効果的に取り入れると同時に、若者らを含めた健全なパートナーシップを構築するための多様なステークホルダー間の対話を推進し、知識と能力開発を強化することに焦点を当てました。