気候変動対策とSDGsの相乗効果アプローチ:脱炭素社会の実現と人間の幸福(well-being)の保証

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イベント
  • DATE / TIME:
    2019年12月11日    12:00 - 13:30
    場所:
    スペイン・マドリード

    スペインのマドリードで開催中の国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(UNFCCC COP25)の会場内SDGパビリオンにて、気候変動対策と持続可能な開発目標(SDGs)の相乗効果を議論するサイドイベント(”Climate & SDGs Synergy Approach – Achieving Decarbonised Society & Securing Human Well-being”)を、UNU-IASが、日本環境省(MOEJ)、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)と共に、気候変動枠組条約(UNFCCC)の協力のもと共催します。本イベントでは特に、行動意欲を高め、目標実現に向けた行動を加速させ、様々なステークホルダー間のパートナーシップを強化する方策を議論します。武内和彦UNU-IAS上級客員教授が基調スピーチを行い、竹本和彦博士がモデレーターを務めます。

     

    背景

    パリ協定とSDGsはともに2015年に採択され、補完関係にあります。UNU-IASも貢献した、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「1.5℃特別報告書」では、地球温暖化を2°C以上ではなく、1.5°Cに抑えることによって、生物多様性や生態系、人間の健康及び福祉に対する深刻な影響を緩和でき、またSDGsの達成も容易にすると述べられています。また、SDGsの達成により、人間及び自然のシステムの脆弱性を低減しつつ、気候変動への適応策を実施できる可能性があります。例えば、生物多様性や生態系サービスの利用を包括的な適応戦略に統合するといった、生態系を活用した適応(Ecosystem-based Adaptation)などがその一例です。しかしながら、現状は、気温上昇を2°C未満に保つには不十分であり、17のSDGsすべての達成に向けて順調に進んでいる国は一つもないことが指摘されています。