1月29日(木)、国連大学サステイナビリティ高等研究所は、石川・金沢の里山里海「発見」から「連携」へ~世界ネットワークを自治体はどう活かすかと題した国際シンポジウムを開催します。
UNU-IASいしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK、以下OUIK)は、2008年の設立より世界農業遺産の認定など石川の里山里海資源を世界的に発信する事業に携わってきました。そしていまや「SATOYAMA」は国際的に通用する概念となりました。
一方で石川県には能登の里山里海の世界農業遺産をはじめとして、白山ユネスコエコパーク、金沢市のユネスコ創造都市ネットワークへの参加、ユネスコ無形文化遺産「あえのこと」、ラムサール条約登録湿地「片野鴨池」など国際機関による認証を受けた地域・取り組みが多く存在し、それぞれの地域が独自に活動を行っています。OUIKではこれらの取り組みの連携を、生物文化多様性という大きな枠組みのもとで促進することにより、石川県、金沢市の生物文化資源の保全に包括的に取り組んでゆくことを提案したいと考えます。
2015年5月に金沢市がユネスコ創造都市ネットワーク会議の開催都市となるのを記念し、OUIKでは「都市と里山里海をつなぐ生物文化多様性圏」に関する国際シンポジウムの開催を予定しています。今回のシンポジウムは、生物文化多様性に関連する国際的認定を受けた地域間の連携に注目し、ユネスコ・生物多様性条約事務局による生物文化多様性共同プログラムのユネスコ側担当官のアナ・パーシック氏をゲストに迎え、各地域で保全活動に取り組んでいらっしゃる自治体の方々とともに石川、金沢の生物多様性と文化多様性の保全について考えたいと思います。
本イベントは、日本語と英語の同時通訳があります。
13:00 開会挨拶
渡辺綱男 (UNU-IAS OUIK所長)
13:10–14:00 基調講演
「ユネスコ・生物多様性条約事務局による生物文化多様性連携プログラム」(仮題)
アナ・パーシック (ユネスコ ニューヨーク事務所、科学専門官/生物文化多様性プログラム担当官)
14:00–14:20 話題提供1
「世界農業遺産『能登の里山里海』~現場からの報告~」
清水吉朗 (羽咋市農林水産課課長補佐)
14:20–14:40 話題提供2
「白山ユネスコエコパークと白山手取川ジオパーク~現場からの報告~」
山口隆 (白山市参事兼観光文化部ジオパーク推進室室長)
14:40–15:00 話題提供3
「豊かな自然に育まれた創造都市 金沢」
針野衛 (金沢市環境局環境政策課自然保護グループ長)
15:00–15:20 話題提供4
「歴史的視点からみた生物文化多様性と国際制度」
田中俊徳(東京大学大学院新領域創成科学研究科特任助教)
15:20–15:40 休憩
15:40–16:50 パネルディスカッション「世界とのネットワークを活かすために」
ファシリテーター: 渡辺綱男
パネリスト:
16:50–17:00 総括
中村浩二 (金沢大学特任教授/ 国連大学サステイナビリティ高等研究所客員教授)
本イベントへの入場は無料ですが、事前登録が必要です。参加ご希望の方は、お名前とご連絡先(E-mailアドレスまたは電話番号)を記載のうえ、「1月29日シンポジウム参加希望」と明記し、下記のE-mailまたはFaxにてお申し込みください。
Email: unu-iasouik@unu.edu
Fax: 076-224-2271
石川県、金沢市
世界農業遺産活用実行委員会、白山ユネスコエコパーク協議会、白山手取川ジオパーク推進協議会
本イベントは、石川県および金沢市の共催のもと、UNU-IASいしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(OUIK)の活動の一環として実施します。
金沢市尾山町9-13
金沢商工会議所2階研修室1