本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
2016年2月16日(火)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、日本―アフリカ学術ネットワーク(JAAN)共催のもと、国際シンポジウム「持続可能な開発のためのアフリカと日本の間における学術交流の強化に向けて ― 能力開発における進展・挑戦・展望」を開催いたします。
国際社会のグローバリゼーションが教育現場の国際化を加速させる一方、全日本人留学生の中においてアフリカに派遣された日本人学生が占める割合と、留学のため来日した全留学生の中でアフリカ人学生が占める割合は、それぞれ1%にも満たないという現状があります。この現状は、アフリカ開発会議(TICAD)や持続可能な開発目標(SDGs)の実施に積極的な役割を果たそうとする、アフリカと日本間のパートナーシップにおけるのギャップともみなすことができるでしょう。本シンポジウムでは、そのギャップを埋めるための試みとして、これまでに実施されてきた、アフリカと日本間における能力開発事業から得られた経験や教訓を共有します。
UNU-IASは2013年より、文部科学省からの支援を受け、日本の大学院生をアフリカの研究教育機関へ派遣し、現地において学術的且つ実践的なトレーニングの機会を提供するための「アフリカにおけるグローバル人材育成事業 (GLTP)」を実施してきました。JAANは、日本国内の研究教育機関のネットワークとして、アフリカの研究教育機関との間における学術交流を推進することを目的に2015年に結成され、UNU-IASはその趣旨に賛同し、設立時にJAANに参加しました。
これまでにJAANのネットワークを介し、GLTPを含むアフリカに関連したさまざまな能力開発事業の実績が共有されてきたことを踏まえ、JAAN とUNU-IASは、それら実績をさらに幅広い関係者の間で共有しながら、そこから得られた経験と教訓を整理します。そして、文部科学省からの代表者をはじめ、アフリカの4大学からも講師を招き、今後のアフリカと日本間の学術交流の更なる推進に貢献するための議論を行います。
本イベントへの入場は無料で、どなたでもご参加いただけますが、事前登録が必要です。参加をご希望の方は、左上のご登録ボタンからご登録をお願いいたします。
13:30–13:50 開会の挨拶
13:50–15:30 セッション1「持続可能な開発に貢献できるグローバルリーダー育成のためのアフリカと日本間における相互的能力開発」
モデレーター:ジュエットュ・マシンジャ(ザンビア大学)
パネル1「日本人学生をアフリカへ派遣するGLTPが事業実施から得た経験」
パネル2「日本におけるアフリカ人学生の受け入れ推進を目指す JAAN のイニシアチブ」
ディスカッション
15:30–16:00 休憩
16:00–17:20 セッション2「アフリカにおける持続可能な開発を達成するため大学と学生が果たす役割」
モデレーター:長尾眞文(UNU-IAS 客員教授)
パネル3「持続可能な開発を推進するため期待される大学と学生の役割」
パネル4「アフリカの学術界によるオーナーシップ強化への貢献とパートナーシップ強化のための日本への期待」
ディスカッション
17:20–17:30 閉会の挨拶
齊藤修(UNU-IAS GLTP プログラム・マネージャー)
国際連合大学ビル、エリザベス・ローズ・ホール
〒150-8925 東京都渋谷区神宮前5-53-70