UNU-IASの専門家の里山の景観に関するコメントが『BBC Travel』に掲載されました

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  • 2023年5月20日     BBC Travel

    2023年5月20日、人間の居住地と山の自然が交わる場である「里山」の好例である京都府美山町を紹介する記事が 『BBC Travel』で公開されました。里山は、人間の暮らしと自然が調和した形で生態系を作り出している場所ですが、本記事は美山町を代表する景観を織りなしている茅葺き屋根とその技術に焦点を当て、依然として農業と森林から多くの住民が生活の糧を得ている農村地域社会の「自給自足文化」について紹介しています。

    本記事に、UNU-IASの専門家である西麻衣子リサーチフェローの「里山」という概念、およびこのような景観を再活性化させるという持続可能な観光の役割についてのコメントが掲載されました。

    抜粋:

    「『この[里山]という用語は、人間の定住域の傍らに、二次林や農耕地、灌漑池、草地などの異なる種類の生態系がモザイク状に組み合わさって構成された景観を表すために使われます。』と東京を拠点とする国連大学サステイナビリティ高等研究所のリサーチフェローである西麻衣子さんは語りました。『この言葉の核をなすのは、自然共生社会という概念です。』」

    [中略]

    「西リサーチフェローは、世界で最も高齢化の進んだ国の一つである日本において、里山が全国のあらゆる場所から消えゆこうとしていることは事実だとして、このような背景を踏まえた上で『持続可能な観光は、これらの景観を再活性化するための主要な戦略の一つとなるでしょう。』と述べました。そして実際この戦略は政府によっても採用されています。」

    記事全文(英語)は、『BBC Travel』のWebサイトからご利用いただけます。