2023年10月11日 Diplomatic Courier
2023年10月6日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)スニータ・スブラマニアン研究員の記事が、国際的な情報メディアネットワークである『Diplomatic Courier』に掲載されました。本記事では、世界的な気候、生物多様性およびウェルビーイングの課題に対して、入れ子構造(ある大きさのものの中に、それよりも小さなものが順番に重なっている構造、Nested)のファイナンスアプローチを推進する必要性を取り上げています。
入れ子構造のファイナンスアプローチでは、政府間、国、地方よび地域などの計画規模に応じて資金を調達することにより、各々の状況におけるニーズ、優先順位および課題に対応し、多様なステークホルダーの全面的かつ効果的な参画を促すことができます。
抜粋:
「課題や事業規模に合わせたファイナンスは決して新しい取り組みではありません。ランドスケープ、シースケープの利用、管理を行うアクターにとって、このようなファイナンスアプローチは煩わしさを伴わない、より利用しやすい取り組みです。環境、社会的な会計方法を用い本アプローチによる資金提供の結果を見てみると、アクターはより情報に基づいた意思決定が可能となり、金融機関からの「資金力」の要件も達成しています。
ご存知の通り、入れ子構造のファイナンス(Nested Finance)はまだ広く認知されていません。しかしながら、本年の地球環境ファシリティ(GEF)の第7回総会では包摂的なファイナンスの必要性が取り上げられ、中央銀行や政府は金融機関がより分散的な金融方針が立てやすいような政策に合意していく必要性が強調されました。」
記事全文(英語)は、『Diplomatic Courier』ウェブサイトからご利用いただけます。