人と自然の共存を目指すGEF-SATOYAMAプロジェクトが始動!

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  • 2015年10月1日     東京

    この度、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CIジャパン)と地球環境戦略研究機関(IGES)と共同で準備してきた「GEF-SATOYAMAプロジェクト」を立ち上げました。

    GEF-SATOYAMAプロジェクト(正式名:Mainstreaming Biodiversity Conservation and Sustainable Management in Priority Socio-ecological Production Landscapes and Seascapes)は、日本の里山・里海のように、世界各地で見られる環境において、生物多様性の保全と持続可能な利用を促進することにより、自然と共生する社会の実現を目指します。

    日本政府が現在第一の資金拠出国である国際信託基金の地球環境ファシリティ(GEF)の資金を使い、開発途上国のパートナーと連携し、日本の組織がプロジェクトを実施します。またこのプロジェクトは、全世界のパートナーとの幅広い連携の下に実施されることも特徴です。

    その最初の活動として、インドビルマ生物多様性ホットスポット(インドシナ半島)を対象として、活動を支援する現地型プロジェクトを10月1日より公募します(募集期間は11月18日まで)。1件に対する支援額の規模は最大10万ドルで、実施期間は3年間です。支援を受けるプロジェクトは、現地での成果に留まらず、GEF-SATOYAMAプロジェクトの他の活動を通じて、世界中にある、里山のように人と自然が共存する環境の保全に貢献する取り組みとなることが期待されます。同様の公募を、「熱帯アンデス」、「マダガスカルおよびインド洋諸島」それぞれの生物多様性ホットスポットでも順次行います。

    GEF-SATOYAMAプロジェクトでは、里山のように人と自然が共存する環境を対象に、伝統的知識を取り込み、ジェンダーをはじめステークホルダーの幅広い参画を受けて実施される、これらの環境の保全、再生、創成に関わるプロジェクトを募集します。生物多様性の保全と人間生活の発展が共存することを具体的に示すことで、生物多様性条約の「愛知目標」の達成に貢献するとともに、「国連生物多様性の10年」や「持続可能な開発目標(SDGs)」が目指す、自然と共存する持続可能な社会の実現を国際的に進めるためのモデルを形成していきます。

    本プロジェクトに関する詳細については、添付資料をご覧ください。

    国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
    天野陽介
    TEL:03-5467-1212
    Email: isi@unu.edu