第11回持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム開催

,

ニュース
  • 2019年6月11日     葉山

    公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)と国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、2019年7月30日(火)と31日(水)、パシフィコ横浜アネックスホールにて第11回持続可能なアジア太平洋に関する国際フォーラム【ISAP2019】を開催いたします。  ISAPでは例年、10を超える国際機関、先進国や途上国の第一線の研究者、政策実務者、また自治体やビジネス等のステークホルダーをお招きし、様々なテーマで活発な議論を繰り広げています。持続可能な社会の構築に向けた、国際的な議論と対応策に関する最新動向を把握し、今後の行方を読み解くヒントとして、ぜひこの機会をご活用ください。

    2015年、国際社会はパリ協定と、持続可能な開発目標(SDGs)を含む持続可能な開発のための2030アジェンダを採択し、地球規模の課題に一丸となって取り組むことに合意しました。それから3年が経過し、現在世界中で様々な取り組みが進められていますが、私たちは果たしてこれらの課題を克服できるのでしょうか。

    2018年10月に公表された「IPCC 1.5℃特別報告書」は、脱炭素社会の必要性を説き、特別報告書に書かれているような大幅削減を達成するには、社会、経済、エネルギーシステムの大転換が不可避であるとしています。また、昨年末に行われた国連気候変動枠組条約(UNFCCC)COP24の閉会挨拶にて、パトリシア・エスピノサUNFCCC事務局長は、「気候変動に打ち克つために、我々が意欲を高めていく必要があることを科学は明確に示している」と述べました。つまり、私たちは今岐路にあり、脱炭素社会への転換に向けて様々な取り組みを加速しつつ、同時にこうした転換ができるだけ円滑に進んでいくような目配りをしていく必要があります。

    2日間のセッションでは、IGESとUNU-IAS双方の研究活動を紹介するとともに、こうした包摂的な転換とは何かを具体的な行動と科学的なアプローチの両面から議論します。

    詳細はISAP2019ホームページをご覧ください。

    ISAP2019 全体テーマ

    「包摂的な転換(トランジション): 地域循環共生圏の実現に向けたマルチステークホルダーの協力」

    【内容】
    1. 気候変動とSDGsの関連性、特に社会と環境に関する目標を念頭に、また、「IPCC 1.5℃特別報告書」や、気候変動とその他の社会関連目標に焦点を当てたHLPF2019のキーメッセージを掘り下げる形で、包摂的な転換(トランジション)について議論します。

    2. 包摂的な転換(トランジション)に関する行動志向型の取り組みと、科学的アプローチの双方を取り扱います。これらには以下の内容を含みます。

    • 日本における「地域循環共生圏」構想など、分野横断型アプローチによる、マルチステークホルダーによる地域レベル、および地方レベルでの変革を進めていく取り組みの紹介。
    • 気候変動とSDGsとの相乗効果、またトレードオフを、より包括的かつ効果的な形でどのように調整していくべきかについての科学的な根拠の提供。

    日 時: 2019年7月30日(火)、31日(水)

    会 場: パシフィコ横浜 アネックスホール
    (横浜市西区みなとみらい1-1-1 http://www.pacifico.co.jp/visitor/accessmap.html

    言語: 日本語/英語 (同時通訳付き)

    申し込み:IGESお申込みサイトよりお申込みください。
    ※申し込みは6月19日(水)開始の予定です

    参加費:無料

    【本件に関するお問い合わせ】

    公益財団法人
    地球環境戦略研究機関 (IGES)
    広報担当:庄(しょう)
    Tel: 046-855-3845
    E-mail: iges_pr@iges.or.jp