2016年2月5日 福島市
2016年2月16日(火)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、東日本大震災と福島第一原発事故が人々や社会にもたらした影響に着目しながら、これまでに得られた教訓とこれから学ぶべきことについて考える公開シンポジウムを福島市にて開催いたします。
本シンポジウムでは、UNU-IASの研究・発信事業「FUKUSHIMAグローバルコミュニケーション(FGC)」 が重点的に取り組んできた(1)避難問題と生活再建と(2)リスクコミュニケーションという2つのテーマにおける研究成果と政策提言を発表いたします。
原発事故がもたらした大規模な避難は、国内避難民が途上国だけの問題ではないことを知らしめました。災害後の初期対応から復興への移行期において、避難者は生計手段を立て直しながら新しい環境に適応するという二重の困難に直面しています。それぞれの状況に応じた解決策を避難者自らが見出すための支援策、更に避難者と受け入れコミュニティーの相互理解を促すための具体策が必要です。原発事故はまた、一部の人々の孤立化に伴う情報格差、放射線リスクに対する認識の違い、復興過程における必要情報の多様さなど、原子力災害に関連したリスクコミュニケーションに関する課題を浮き彫りにしました。対応策として、個々人の状況に配慮した関係者間の対話などの取り組みが一層重要になっています。
研究者による発表の後、行政・学界・市民社会の代表者を交えてのパネルディスカッションや、参加者との質疑応答を通して、多様な見地からの議論を促します。
「福島第一原発災害の人々と社会への影響~これまでの教訓とこれから学ぶべきこと~」
日時:2016年2月16日(火)、10:00~12:30
会場:コラッセふくしま、4階多目的ホールA(福島県福島市三河南町1番20号)
言語:日本語
主催:国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
【登壇予定(順不同)】
内堀雅雄(福島県知事)
間野博(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター 特任研究員)
井上正(一般財団法人電力中央研究所 名誉研究アドバイザー)
宮口勝美(福島県浪江町 副町長)
佐藤宏美(一般社団法人ふくしま連携復興センター 復興コーディネーター)
取材ご希望の方は、国連大学サステイナビリティ高等研究所、有馬(tel:03-5467-1212、e-mail:arima@unu.edu)までご連絡ください。