2019年9月2日 東京
国連大学は、山口しのぶ博士を国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の次期所長に任命しました。山口博士は、本日付で任務を開始し、2019年11月1日に正式に所長に就任します。
山口博士は、UNU-IASが設立された2014年1月から所長を務める竹本和彦博士の後任です。竹本博士のリーダーシップのもと、UNU-IASは国内外においてサステイナビリティに関する課題へ取り組んできました。
山口博士は、ICT(情報通信技術)と教育、世界文化遺産地域開発、国際開発の専門家として、東京工業大学学術国際情報センターにおいて、2002年から助教授を、そして、2006年より教授を務めました。また、2005年から2007年までは、東京工業大学学長特任補佐も兼任しました。
さらに、日本学術会議の連携会員、女性科学研究者の環境改善に関する懇談会や大学改革支援・学位授与機構などの会員として活躍しています。
国連大学のデイビッド・マローン学長は、「山口博士を国連大学の一員としてお迎えすることができ、嬉しく思います。長年の学界における経験と、国際開発、教育や公共政策に関する豊富な知識を持つ山口博士の就任は、UNU-IASのみならず、国連大学システム全体にとっても大変喜ばしい事です」と述べています。
UNU-IASは、東京を拠点とする先導的な研究・教育機関として、「持続可能な社会」、「自然資本と生物多様性」、「地球環境の変化とレジリエンス」という3つのテーマの研究活動を行なっています。UNU-IASの使命は、サステイナビリティとその社会的・経済的・環境的側面に注目しながら、 政策対応型の研究と能力育成を通じて、持続可能な未来の構築に貢献することです。
山口博士は、青山大学文学部英文科卒業後、米コロンビア大学行政大学院において修士課程修了、また、同大学理文科大学院にて博士号を取得しています。
その後、ユネスコ(国連教育科学文化機関)のパリ本部では教育局教育政策課専門員、中国北京事務所では教育開発専門員を歴任し、中国、インドネシア、モンゴルおよびパキスタンの教育制度の発展に携わっていました。また、青山学院大学文学部英文学科講師を1999年から2019年まで勤めていました。
本件に関するお問い合わせは、国連大学広報部伊藤 (ito@unu.edu) までお願いいたします。