2022年8月25日 オンライン
2022年6月16日、国連大学SDG大学連携プラットフォーム(SDG–UP)の2022年度第1回分科会(第17回ワークショップ)がオンラインで開催され、参加大学24校から45名が出席し、4つの分科会が行われました。各分科会の議論概要は次の通りです。
・SDGsカリキュラム分科会
今年度は、昨年度開発したオンライン教材「国連SDGs入門」を修了証交付プログラムとして運用していくため、その管理・運用に関する調整や規定作りを行うSDG-UPアカデミック・コンソーシアム(仮称)の設置を目指す。そのための構成や、新規科目の開発などを含めた活動内容について話し合いを継続する。
・大学評価・アカウンタビリティ分科会
今年度も、Times Higher Education(THE)のインパクトランキングを中心とした大学評価の分析を行い、外部評価を通じた大学の行動変容を促す方向性で進めていくことを確認。インパクトランキング2022で世界第10位に入った北海道大学より、トップのリーダーシップによって学内の活動が取りまとめられ、エビデンスに基づくデータを提出しやすくなったことが報告された。
・大学間等連携分科会
今年度は『地域コミュニティとの連携の在り方』をテーマに、持続可能な地域連携の在り方を模索していくという方向性を確認。学生との連携を促進するとともに、SDG-UPとして協力して発信することの利点を整理し、日本国内の連携の特色を活かした発信の方策を考える。
・マネジメント層分科会
サステイナビリティを大学経営の焦点とすることの課題や問題点、解決策について意見交換を行う。各大学の特色と地域に根差した強みを確認し、企業のESG投資を活用する可能性も含めて、企業・行政・地域と連携した取り組みを経営と結びつける方法を模索する。
最後に、SDG-UPアドバイザーである村田俊一関西学院大学総合政策部教授が、4つの分科会における議論について総括しました。また、インパクトランキング2022においては、日本の大学の参加が増えて好成績をおさめた大学が出てきたことは素晴らしいことであり、その実践からたくさんのことを学び、さらなる行動変容につなげたいと話しました。そして、マネジメント層を刺激して行動変容を起こしていくプロセスには時間がかかるけれども、学生や教職員の積極的な参加を呼びかけ、地道な努力を続けていきたいと強調しました。
このワークショップの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。
愛媛大学、広島大学、北海道大学、国際基督教大学、国際大学、金沢大学、慶應義塾大学、関西学院大学、ノートルダム清心女子大学、お茶の水女子大学、岡山大学、沖縄科学技術大学院大学、大阪医科薬科大学、大阪公立大学、大阪大学、龍谷大学、創価大学、上智大学、東京都市大学、東京工業大学、東洋大学、北九州市立大学、東京大学、筑波大学
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