SDG–UP 2022年度第2回分科会(第18回ワークショップ)開催

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  • 2022年9月20日     オンライン

    2022年7月29日、SDG大学連携プラットフォーム(SDG-UP)2022年度第2回分科会(第18回ワークショップ)がオンラインで開催されました。SDG-UP参加大学23校から52名が出席し、4つの分科会に分かれて討議しました。各分科会の議論概要は以下の通りです。

    ・SDGsカリキュラム分科会
    昨年度開発したオンライン教材「国連SDGs入門」をサティフィケート・プログラム(修了証交付プログラム)として効果的に運用していくため、SDG-UP アカデミック・コンソーシアムを設置することについて経過報告が行われた。また、プログラムのカリキュラム調整や新規コンテンツ、修了証の認定などが話し合われた。

    ・大学評価・アカウンタビリティ分科会
    Times Higher Education(THE)インパクトランキング2022で世界第10位となった北海道大学より、第4期中期目標で掲げられている6つのビジョンに基づいて行われている課題解決の取り組みについて報告があった。上智大学IR推進室からは、今回のランキングにおける世界と日本の大学の動向分析が共有された。

    ・大学間等連携分科会
    大学のSDGs関連の取り組みに関わる情報を集約し、ウェブサイトで国際的に発信することについて意見交換を行った。各大学が取り組んでいる本質的課題は何か、そこにどのような特徴、有効性があるかを「見える化」するべき、などの意見が共有された。

    ・マネジメント層分科会
    野村證券研究員を招き、「大学のSDGsファイナンス活用に向けたエンゲージメントについて」と題して資金調達手段の多様化とその活用についてお話いただいた。大学の組織としての信頼性を活かして、多様なステークホルダーと良好な関係を構築し、学内外において強いエンゲージメントを推進することが重要、との指摘がなされた。

    総括として、SDG-UPアドバイザーである関西学院大学の村田俊一教授は、4つの分科会において、内容が充実し早いスピードで情報共有や議論が進行していると評価しました。「SDGsカリキュラム」については、昨年開発したオンライン教材の管理・運用を担当するコンソーシアムが組織的発展につながる、として期待を寄せました。「大学評価・アカウンタビリティ」に関しては、インパクトランキングを念頭に置き、各大学執行部の強力なコミットメントと支援が得られるような働きかけが重要であると述べました。「大学間等連携」については、ウェブ・プラットフォームを構築し多様なコンテンツの開発を行っていく中で、医学系分野においてSDGsをどのように関連づけて紹介するか、がこれから非常に脚光を浴びるポイントになるであろうと指摘しました。「マネジメント」については、野村証券の方を招聘し講演していただいたことは画期的であったと述べ、ファンドマネジメントの経験のある大学に経験をシェアしてもらうことが大切であると指摘しました。最後に、今後は教員と学生、あるいは学生同士が実際に会える機会も設け、ネットワークを緊密なものにしていきたい、と強調してワークショップを締めくくりました。

    このワークショップの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。

    参加大学

    広島大学、北海道大学、国際基督教大学、国際大学、金沢大学、慶應義塾大学、関西学院大学、奈良教育大学、ノートルダム清心女子大学、お茶の水女子大学、岡山大学、沖縄科学技術大学院大学、大阪医科薬科大学、大阪公立大学、大阪大学、龍谷大学、創価大学、上智大学、東海大学、東京都市大学、東京工業大学、東洋大学、北九州市立大学

    全23校(アルファベット順)