SDG–UP 2022年度中間報告会(第19回ワークショップ)開催

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  • 2022年9月30日     オンライン

    2022年9月16日、SDG大学連携プラットフォーム(SDG-UP)の2022年度中間報告会(第19回ワークショップ)がオンラインで開催され、SDG-UP参加大学27校の学長・理事長をはじめ、文部科学省、民間企業などから約80名が出席しました。今回は、4つの分科会の活動を全参加大学で確認するとともに、各大学の学長や理事などトップマネジメント層にも参加をよびかけ、プラットフォームの活動への理解を深めつつサステイナビリティ活動をさらに推進するための報告を行いました。

    冒頭、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の福士謙介アカデミック・プログラム・アドバイザーによる主催者挨拶に続き、各分科会から活動報告が行われました。

    ・SDGsカリキュラム分科会
    カリキュラム分科会は、2021年にオンライン教材「国連SDGs入門」の開発を行い、2022年4月には、完成した教材を2大学が授業として実施したことを報告した。また、秋には共同カリキュラムによるパイロットプログラムを実施する予定であることが紹介された。今後は、教材の運用に関して、SDG-UPアカデミック・コンソーシアムが実務を担当することや、教材の書籍化、新規科目の開発などが課題であることが確認された。

    ・大学評価・アカウンタビリティ分科会
    大学評価・アカウンタビリティ分科会は、Times Higher Education(THE)などの大学評価を効果的に活用して大学内外の行動変容を促すことを目指している。THEインパクトランキング2022の詳細な分析報告とともに、SDG-UP参加大学を対象にしたアンケートに様々な意見が寄せられたことが紹介された。

    ・大学間等連携分科会
    大学間等連携分科会では、日本の大学のSDGs関連の取り組みを集約しウェブサイトで国際的に発信することで大学間連携を拡大することを目標としている。分科会参加大学に対して詳細なアンケート調査による情報収集を行い、今後は産官など様々なステークホルダーや国際社会との連携を視野に入れて、大学の取り組みの傾向や特色について発信していくことが報告された。

    ・マネジメント層分科会
    マネジメント層分科会では、大学運営に携わる際、大学の構成員全員が自らの大学の特色を意識して思い入れを持ち、関わりを強めて一体感・共感を醸成する「エンゲージメント」が特に重要である点について議論が行われた。また、Times Higher Education(THE)インパクトランキング2022で世界第10位となった北海道大学から、エンゲージメント強化の成功例についての発表が行われた。

    総括として、SDG-UPアドバイザーである関西学院大学総合政策部の村田俊一教授は、まず、学長や理事といったトップマネジメントの方々の今回の中間報告会への参加に対して感謝を述べました。そして、各分科会の発表についてコメントした後、このスピード感をもって実りある議論を展開させ、各分科会の成果を導いていきたいと強調し、ワークショップを締めくくりました。

    本ワークショップの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。

    参加大学

    愛媛大学、広島大学、北海道大学、国際基督教大学、国際大学、神奈川大学、金沢大学、慶應義塾大学、関西学院大学、九州産業大学、奈良教育大学、ノートルダム清心女子大学、お茶の水女子大学、沖縄科学技術大学院大学、大阪医科薬科大学、大阪公立大学、大阪大学、龍谷大学、昭和音楽大学、創価大学、上智大学、東海大学、東京工業大学、東京理科大学、東洋大学、北九州市立大学、筑波大学

    全27校(アルファベット順)