SDG大学連携プラットフォーム(SDG–UP)中間報告会(第28回ワークショップ)開催

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ニュース
  • 2023年10月20日     オンライン

    2023年10月18日、SDG大学連携プラットフォーム(SDG-UP)の2023年度中間報告会(第28回ワークショップ)がオンラインで開催されました。SDG-UP参加大学22校から54名が出席しました。今回は、大学マネジメント、SDGカリキュラム、サステイナブルキャンパスおよび大学評価とアカウンタビリティの4分科会において参加大学が協働で実施してきた取り組みの成果が公開されました。

    冒頭、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)山口しのぶ所長が主催者挨拶を行いました。ニューヨークの国連本部で開催された国連SDGサミットに参加し、高等教育の位置付けに注目が集まっていることを紹介しました。今後も国際的な場における情報発信を継続するため、国際会議の場でSDG-UPの分科会の議論などを積極的に公表していくことを強調しました。

    続いて、各分科会から活動報告が行われました。

    マネジメント層分科会

    本分科会では、「SDGs達成に向けてマネジメント層が目指すべきこと」について議論を継続してきました。大学運営において根幹をなす3要素は、大学独自のSDGビジョンの策定、実施のための推進組織の設置および予算の確保です。組織編制の際のリーダーシップの重要性、学内の一体感の醸成、エンゲージメントの強化につなげる施策などについて、広島大学、上智学院および北海道大学が事例紹介を行いました。

    SDGsカリキュラム分科会

    本分科会は、オンライン教材「国連SDGs入門」の追加コンテンツ、管理サーバーおよび「国連SDGs入門」の実施報告を報告しました。教材のブラッシュアップを図るため、2022年度のニーズ調査を踏まえて、データサイエンスや、防災についてのコンテンツの追加、「JVキャンパス(Japan Virtual Campus)」の利用、実際に教材を実施した大学からの報告を紹介しました。

    大学評価・アカウンタビリティ分科会

    本分科会では会合の概要報告の後、SDG-UP参加大学を対象に行ったTHEインパクトランキング(SDGS)に関するアンケート調査結果について回答を集計して発表しました。続いて、THEインパクトランキング2023について、世界の大学および日本の大学の動向について分析して報告しました。新しいテーマとして、ChatGPTの「Advanced Data Analysis」の紹介も行いました。

    サステイナブル・キャンパス分科会

    本分科会は、2023年度から立ち上げられた新しい分科会です。本分科会を通じてキャンパス内のサステイナビリティ活動だけではなく、地域社会と連携して様々な課題を共有し取り組みの強化のための議論を推進すると強調しました。特にガバナンス、教育研究、環境・エネルギー、地域社会との連携の4分野について検討を進めていきます。本ワークショップでは、龍谷大学、大阪大学による事例紹介も行いました。

    本ワークショップの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。 

    参加大学

    愛媛大学、広島大学、北海道大学、国際基督教大学、国際大学、神奈川大学、慶應義塾大学、関西学院大学、岡山大学、大阪医科薬科大学、大阪公立大学、大阪大学、龍谷大学、昭和音楽大学、創価大学、上智大学、東海大学、東京工業大学、東京理科大学、東洋大学、北九州市立大学、筑波大学