2024年9月10日 石川県
Photo: Raffaele Lima / UNU-IAS OUIK
2024年8月21〜24日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は石川県にて国連大学グローバル・セミナーを開催しました。本セミナーは「持続可能な地球と社会へ向けてー能登、金沢、白山から学ぶレジリエンスとイノベーション」をテーマに、2024年1月の能登半島地震からの復旧、復興に向けた現在の取り組みについて紹介しました。日本の他にも5カ国から、21名の大学学部生、大学院生および研究者が集いました。
セミナーでは、生物多様性、気候変動および震災からの復興に関する講義、フィールドワークおよびディスカッションから構成されるプログラムを実施しました。参加者は白山、金沢および能登における地域の事例を通して、伝統的な知識の活用や自然を基盤とした解決策(NbS)について学びました。紹介した事例には、震災からの創造的復興、防災、都市自然の保全再生および持続可能な活用に関する取り組みが含まれます。また、参加者は白山市の白山ユネスコエコパークや白山手取川ユネスコジオパークの活動から、生物多様性の保護や持続可能な開発についても学びを深めました。
本セミナーは、参加者にとって持続可能な取り組みについての知識を深めるだけではなく、彼彼女らが拠点とする地域においてセミナーを通して得た知識を活かすことをエンパワーする機会にもなりました。また、本セミナーは生物多様性、気候レジリエンスに関する国際的なコラボレーションを促進する場となり、参加者は大学や専門領域を超えた交流を深めることができました。
グローバル・セミナーは、日本の関東地域において1985年第1回湘南セッションが始まり、関西地域においては1995年に神戸セッションが始まりました。その後日本では、東北、島根、山口、北海道、神戸、淡路、金沢、沖縄セッションが開催されました。国連大学グローバル・セミナーは海外にも広がり、2003年にソウルセッション(韓国)が始まりました。詳細は、こちらのページをご覧ください。