2017年12月12日     東京

UNU-IASは、12月7日にアフリカ開発銀行人材開発局局長のオレイ・ルクレティア・クラーラ・ディバワダ氏を招き、「アフリカにおける教育とスキル開発：雇用機会促進のために」をテーマとしたセミナーを開催しました。近年アフリカの多くの国が直面している深刻な問題の一つに、若者の雇用率の低さがあることをディバワダ氏は指摘し、多くの若者の就業機会が失われていることに警笛を鳴らしました。

こうした状況を打破するためには、教育をはじめとした人材開発に取り組み、新しい雇用マーケットの拡大に貢献する起業家人材のエンパワーメントと並行して、既存マーケットにおける収入の向上にも対応する、包摂的成長戦略が必要だと述べました。若者の雇用率の改善に対応する政策は多様で、個々の状況、ケースに応じて多角的な角度から取り組む必要があります。しかし、人材育成はその中でも成長促進の基盤となる大変重要なファクターで、引き続き当該分野での若者の支援に注力していく旨を述べました。