アジア太平洋地域のRCEが持続可能な開発に向けた地域の知恵の活用について議論

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  • 2022年9月2日     クアラルンプール&オンライン

    2022年7月19日から21日にかけて、マレーシアのクアラルンプールにて、アジア太平洋地域の持続可能な開発のための教育に関する地域の拠点(RCEs)が一堂に会し、会議を開催しました。「持続可能な開発のための教育における地域の知恵の活かす」と題した本イベントでは、持続可能な開発に向けた包摂的なマルチステークホルダー・アプローチを促進するために、先住民の知恵によって形成された豊かな歴史と文化に焦点を当てられました。

    この第14回アジア太平洋地域RCE地域会合は、RCEグレーター・ゴンバックとマレーシア国際イスラム大学(IIUM)が主催し、12のRCEのメンバーおよび、地域のパートナーたちが参加者しました。国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS) は、グローバルRCE ネットワークの事務局を務めています。

    基調講演で、RCEグレーター・ゴンバックの共同議長でもあるIIUMのタンスリ・ズルキフリ・アブドル・ラザック学長は、多様性と協働、人間中心の教育の重要性を強調しました。また、持続可能な開発における知識と実践を結びつけ、地域社会全体の変革を実現するためにRCEが果たす重要な役割についても強調しました。

    13のRCEが、社会、経済、環境の持続可能性のための地域の知恵に関するプロジェクトを発表しました。IIUMのザイナル・アビディン・サヌーシ准教授は、「RCE 2050 未来ワークショップ」の結果を紹介し、RCEが将来的に重要な存在となるために変革が求められていることを強調しました。RCE道峰区のペ・ヒョンスン氏は、現在進行中の共同プロジェクトについて説明し、協働の可能性がある取り組みを紹介しました。

    UNU-IASのマリオ・タブカノン客員教授の司会で行われた、地域におけるRCEの最新情報を紹介するセッションでは、12のRCEが2022〜2023年度の調整委員会の委員に任命されました。参加者は、リアル・ワールド・ラボ(RWL)の一環として、先住民のコミュニティなど様々な現場を視察し、実体験を通して伝統的なライフスタイルについて学びました。

    本会議では、優良事例の共有、アジア太平洋地域のRCEネットワークの強化、ESD for 2030の枠組みとグローバルRCEコミュニティに関する最新情報の共有が行われました。

    発表資料やハイライト動画などの更なる詳細は、RCEのウェブサイトをご覧ください。