国際生物多様性の日2022イベント「みんなで発見!里海の生き物と豊かさ in NOTO 」

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  • 2022年5月26日     オンライン&石川

    2022年5月22日、 国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット (OUIK) は、国際生物多様性の日を記念して、石川県能登の里海の沿岸生態系にさらなる注目を促すイベントを、のと海洋ふれあいセンターにて開催しました。本イベントは、能登地域の高校生を対象に、講義やフィールド観察会、ワークショップといった、地域の豊かな生物多様性についての理解を深める様々な学習機会を提供しました。

    まず、石川県立大学の柳井清治特任教授、のと海洋ふれあいセンターの東出幸真氏と荒川裕亮氏から、九十九湾・能登の里海に住む生き物や海藻、生物多様性をテーマにご講義いただきました。

    その後、浜辺へ移動し能登の里海に住む生き物を参加者である高校生たちに自ら観察・採取していただきました。講義において紹介のあった「アメフラシ」を含む多様な生物が里海に住む実態を体感する機会となりました。

    また、ワークショップにて、身近に存在する海洋プラスティック汚染の問題など、能登地域に住んでいて感じる里海生態系の魅力と課題、その解決方法をグループで話し合いました。さらに、里海の魅力を発信するためにスマートフォン・アプリを制作したり、SNSで発信するアイデアもあげられました。

    本イベントは、2021年11月にUNU-IASが開催した世界農業遺産(GIAHS)国際会議2021 にて、日本のGIAHS地域である能登の高校生たちによって発表された、GIAHSユース宣言を実践することを目的として企画されたものです。

    国際生物多様性の日

    国連は、5月22日を国際生物多様性の日 (IDB)と定めています。UNU-IASは、毎年、生物多様性の問題への理解と関心を高めるためのイベントを開催しています。2022年のテーマは、「すべてのいのちと共にある未来へ」でした。