生態系の回復への革新的なアプローチをまとめた新刊を発行

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ニュース
  • 2023年9月26日

    国連大学サステナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の新刊では、生態系の損失や劣化を防ぎ、その回復を促進するための方法について知見を提供しています。本書籍では、生産活動を行いながら生物多様性を維持し、地域社会での生活やウェルビーイングも支えている地域を紹介しています。
    社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)の管理による生態系の回復(英題:Ecosystem Restoration through Managing Socio-Ecological Production Landscapes and Seascapes(SEPLS)」と題した本書籍は、世界各地の12のケーススタディをまとめています。特にSDG 15(陸上の豊かさも守ろう)とSDG 17(パートナーシップで目標を達成しよう)に焦点を当てており、持続可能な開発に関与している学者、政策立案者、専門家に向けて、実践的な活動から得られた情報をまとめています。なお、本書はオープンアクセスでどなたでもお読みいただけます。
    共同編集者であるUNU-IASの西麻衣子研究員は、以下のようにコメントしています。「本書は、国連生態系回復の10年における取り組みを推進させるものです。SEPLSの管理に関するケーススタディから、生態系の回復に成功したアプローチの特定、共有および推進を学ぶことができます」
    本書は「SATOYAMA イニシアティブ主題レビュー」シリーズの一つであり、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)のメンバーによるケーススタディを紹介しています。IPSIは、自然と調和した社会の実現を目指す300以上の参画団体から成るパートナーシップです。UNU-IASは、IPSIの事務局として、メンバー組織間で知見を共有し、それぞれの活動実施における相乗効果を高めるための国際プラットフォームを提供しています。
    本書籍は、UNU Collectionsからダウンロード可能です。