書籍で、社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)のサステイナビリティに向けた社会変革の事例を特集

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  • 2021年5月7日

    UNU-IASの新刊『社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ(SEPLS)とサステイナビリティに向けた社会変革』は、サステイナビリティに向けた社会変革について、SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)を通じて集められた実例を紹介しています。

    本書は、UNU-IASの 国際SATOYAMAイニシアティブ(ISI) プロジェクトの一環として、シュプリンガー・ネーチャーからオープンアクセスで出版され、11の世界各地におけるIPSIメンバーの活動に基づくケーススタディを収録しています。持続可能なトランジションの議論を深化させるとともに政策提言を行うため、各ケーススタディでは、どのようにSEPLSの管理が社会変革(トランスフォーマティブ・チェンジ)に関係しているのかを検討しました。これらのケーススタディは、現場の活動から得た知識や学びを提供するとともに、持続可能な社会の実現に向けた手段として、政策コミュニティおよび科学コミュニティの両方から要求が高まっている「社会変革」の概念を明らかにしています。本書では、社会変革の進捗を評価するための効果的な方法論を提案し、地域の知識や経験を活用しつつ、持続可能なトランジションを促進する共同行動を導くための共通原則を提示しています。書籍は、政策立案者、科学者、実務者など、多様なステークホルダーが社会変革についての理解を深める助けとなるほか、生物多様性や生態系サービスに関連する科学・政策・実務のインターフェースの強化に役立ちます。

    本書は、過去5年間に出版された一連のケーススタディ集「SATOYAMAイニシアティブ主題レビュー」 (SITR)に倣う形で作成されました。IPSIは、自然共生社会の実現を目指す 271団体(2021年4月時点)が参加するパートナーシップです。IPSIは、参加団体が見解や経験を共有しつつ、個々の取り組みの相乗効果を育成する、独自のグローバルなプラットフォームとして機能しており、UNU-IASは、その事務局を務めています。