OJTの有効性を考える、国際ワークショップ

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  • 2017年6月14日     東京

    UNU-IASは6月8日、「開発途上国における若手農業研究者の能力構築に関する国際ワークショップ- オン・ザ・ジョブ・トレーニングの有効性を考える –」を開催しました。このワークショップは、UNU-IASが農林水産省の拠出を受けて6年間実施してきた「食料・環境問題解決のための途上国農業研究能力構築事業(OJCB)」の終了を前に、最終的な取りまとめを行い、今後につながる教訓を引き出すことを目的としていました。

    ワークショップは、竹本和彦UNU-IAS所長、舟木康郎農林水産省農林水産技術会議事務局国際研究専門官の開会あいさつの後、UNU-IASの永田明OJCBコーディネーターが、事業紹介を行いました。また、OJCBを通じてポストハーベスト管理のOJTを実施したケニアのマシンデムリロ科学技術大学(MMUST)のヴィタリス・オゲマ博士のほか、越境性病害虫対策分野のOJTを実施したベナンの国立ベナン大学(UAC)のアイメ・ボコナン・ガンタ博士、森林保全分野のOJTを実施したフィリピン大学ロスバニョス校(UPLB)のホストから、それぞれのOJTの成果が紹介されました。

    齊藤修UNU-IAS学術研究官をモデレーターにしたパネルディスカッションでは、海外の発表者のほか、小山修国際農林水産業研究センター(JIRCAS)理事らも加わり、大学教育とOJCBの関係などについて熱心な議論が行われました。最後に、UNU-IASで6年間この事業を担当してきた永田明コーディネーターが、大学での体系的な教育を基礎にしつつ、研究者の職業訓練として、コストが少なく効率が良く効果の高いOJTを国際協力の中にも積極的に取り入れていく重要性を強調しました。