生物多様性条約第14回締約国会議に参加

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  • 2018年12月7日

    Photo: Kiara Worth/IISD

    UNU-IASは、2018年11月17日から11月29日にエジプトのシャルム・エル・シェイクで開催された生物多様性条約第14回締約国会議(CBD COP14)と、関連会議やイベントに参加しました。本会議では、UNU-IASの研究プロジェクトである国際SATOYAMAイニシアティブ(ISI)といったUNU-IASの活動が取り上げられました。

    UNU-IASは、パートナー団体と2つのサイドイベントを開催しました。11月17日に開催した「生物多様性と人々の暮らしのための社会生態学的生産ランドスケープ・シースケープ:ポスト2020年世界生物多様性枠組における役割」では、武内和彦UNU-IAS上級客員教授が基調講演を行いました。11月19日には「生物多様性の保全と人々の暮らしのための効果的なランドスケープ・アプローチに関するまとめと普及」と題したサイドイベントを開催しました。両イベントともに、ISIプロジェクトの様々な側面を紹介しましたが、中でもSATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)によるCBD政策決定への貢献に焦点を当てました。

    UNU-IASはまた「自然と文化サミット:Biological and Cultural Diversity for Biodiversity and Human Resilience Achieving the Sustainable Development Goals and the Paris Agreement」にて発表を行った他、パネリストとしても登壇し、UNU-IASとUNESCO、CBDとの生物文化多様性関連の共同プログラムおよびUNU-IASいしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(OUIK)が2016年に主催した第1回アジア生物文化多様性国際会議のフォローアップを行いました。その他、地方自治体の第6回世界生物多様性サミット「Mainstreaming Biodiversity for Urban and Regional Development」およびリオ条約パビリオンデー「Agriculture and Biodiversity: walking hand-in-hand toward a sustainable world」にて発表を行いました。

    CBDが「国連生物多様性の10年(2011-2020)」の最終段階であることを受け、UNU-IASは、政策決定プロセスと生物多様性戦略計画2011-2020、および愛知目標の達成に積極的に貢献しています。UNU-IASがCOP14への出席は、2020年以降の生物多様性枠組を策定するための準備プロセスに参画する貴重な機会となりました。