2022年3月24日 オンライン
UNU-IASは、2022年1月24日、カンボジア王国環境省の政策・戦略総局の気候変動課ディレクターのハク マオ氏と竹本明生プログラムヘッドとの気候変動トークセッションを開催し、カンボジアの脱炭素化を加速するための行動計画についての議論をビデオで公開しました。本トークセッションシリーズは、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)プロジェクトの一環として、気候行動に関する知見のアウトリーチを支援するために実施されているもので、今回が4回目の開催となります。
セッションにて、ハク氏は、資金調達等に関連したCOP26の成果を振り返り、様々な議論を経て、国際的な気候変動対策を前進させるための解決策が生まれたと評価しました。また、気候行動を促進するために政策を練りあげてロードマップ文書を作成した経験や、2021年12月にUNFCCCにカンボジアが提出した「カーボンニュートラル長期戦略」の目標達成に向けて、省庁間の連携を強化し、各省庁に気候変動課を設けるなど、統合的な取り組みを進めていることを共有しました。
さらに、COP26において国連大学が気候変動に関するパリ協定専攻コースの創設を発表したことを受けて、能力構築に向けた教育の重要性についても議論が交わされました。ハク氏は、自身の日本での留学経験も踏まえ、パリ協定の実施と教育の統合は非常に重要なイニシアチブであり、こうした教育の機会を通じて、政策立案者や研究者らの知見が強化されることは、国際社会における気候変動分野の交渉を進展させる新たな転機となるだろう、と述べました。
本セッションの様子は、以下のGEOC YouTubeチャンネルで視聴が可能です(日本語・英語字幕付き)。