2022年2月18日 オンライン
UNU-IAS は、1月20日、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)の活動の一環として地域における気候行動について専門家とのトークセッションを開催し、その動画を公開しました。
本セッションでは、ハワイ州マウイ郡議員のケリー・キング氏をゲストにお招きし、 UNU-IASの竹本明生プログラムヘッドとともに、ハワイ州におけるカーボンニュートラルを目指す政策や地域の取り組みの加速について、意見交換を行いました。
冒頭、昨年11月に開催したUNU-IASのCOP26サイドイベント「カーボンニュートラルとSDGs-国連大学フォーラム」にも参加したキング氏は、COP26全体を振り返り、特に地域レベルのコミットメントが多く発信され、実行の段階となったことを認識したと話しました。また、パリ協定の実施において、あらゆるレベルのステークホルダーとの連携が不可欠であると述べました。
次に、自治体がカーボンニュートラル目指すための取り組みについて、ハワイ州での事例を交えながら意見交換が行われました。キング氏は、ハワイ州が2045年までに100%再生可能エネルギーを目指す法案を可決したことについて触れ、これ以降、様々なセクターが目標達成への取り組みを開始したと話し、自治体自ら高い目標を設定することの重要性を強調しました。
また、脱炭素社会への移行を公正な方法で進めるための経済・社会・環境の統合的な政策については、農家や教育への支援を強化し、産業を多様化することで、単一産業や輸入への依存を軽減することも重要であると話しました。最後に、カーボンニュートラルを目指す自治体へのメッセージとして、同じ目標を掲げる自治体と協力し、専門家や人々を巻き込み、既成概念にとらわれず創造性を発揮し挑戦を続けてほしいと話しました。
本セッションの様子は、以下のGEOC YouTubeチャンネルで前編・後編の視聴が可能です(日本語・英語字幕付き)。