国連大学SDG大学連携プラットフォーム(SDG–UP)第2回分科会(第11回ワークショップ)開催

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  • 2021年10月9日     オンライン

    第2回SDG大学連携プラットフォーム(SDG–UP)分科会(第11回ワークショップ)は、10月8日にオンラインで開催されました。SDG-UP参加大学25校から54名が出席し、4つの分科会が行われました。今回開催された各分科会の議論概要は次の通りです。

    ・SDGs カリキュラム分科会
    前回の分科会で、大学1-2 年生向けに一般教養科目の提供コースを作成することが決まり、SDG-UP参加大学からの提案をもとに、12回分の内容を組立てみることになった。シラバスの作成方法としては、2大学がペアになり、連携・協議して進めてゆく。行動事例を重視し、理論解説も行う内容で、講義ビデオや、討議課題についても詳細を詰め、第3回分科会ではシラバスの完成を目指す。

    ・大学評価・アカウンタビリティ分科会
    参加大学のグッドプラクティス紹介では、北海道大学が、サステイナビリティの取り組みについて報告した。上智大学からは、Times Higher Education (THE)インパクトランキング2021の分析として、日本のスコアが低い目標に関しての各国比較を報告。また、THEアドバイザリーボードに提供する情報に関するアンケート調査について議論し、今後、内容を精査したうえで調査を実施する。

    ・大学間等連携分科会
    前回の大学事例の取りまとめ結果を分析し、教育、研究、マネジメント、連携に関して、共通点(Common mission)を共有。大学間のSDGsに関わる取り組みの差を縮め、全体的に底上げをはかるには、先進的な大学がリーダーシップを発揮してネットワークを形成し、経験を共有することが重要である。目標は、具体的な連携について提言を出し、日本の大学としてのビジョンを発信すること。次の分科会でフレームワークとなる行動計画を作る予定。

    ・マネジメント層分科会
    サステイナビリティの取り組みが進んでいる丸紅株式会社の話を聞いた。同社は、環境社会課題を先取りし、企業価値の向上に努め、サステイナビリティ推進委員会の定例会議で方針を共有し組織作りに努めている。ビジネスの現場では常にダイバーシティに対応できる能力が求められるため、大学には、高い専門性と幅広い一般教養、柔軟性と理解力に富んだ、多様性のある学生の育成・輩出を求める。

    4つの分科会の討議を終えて、関西学院大学の村田俊一教授(SDG-UPアドバイザー)は、複雑な問題を分析し解決策を模索できる、高度の一般教養を持った卒業生が社会から期待されており、そのような人材を社会に輩出するため、プラットフォームで協働してゆきたいと述べました。THEインパクトランキングについては、大学の行政改革や大学マネジメントの改革に活かすため、各大学内での有効活用が重要であると指摘し、ワークショップを締めくくりました。

    このワークショップの詳細なレポートは、こちらをご覧ください。

    参加大学

    愛媛大学、広島大学、北海道大学、国際基督教大学、国際大学、金沢大学、慶應義塾大学、関西学院大学、九州産業大学、九州大学、奈良教育大学、ノートルダム清心女子大学、お茶の水女子大学、沖縄科学技術大学院大学、大阪医科薬科大学、大阪公立大学、大阪大学、龍谷大学、上智大学、東海大学、東京都市大学、東京工業大学、東洋大学、北九州市立大学、筑波大学

    全25校(アルファベット順)