第1回韓国RCE国内会合にて持続可能な開発のための教育への協働を促進

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  • 2023年4月1日     トンヨン

    2023年3月15〜16日にかけて、韓国のセジャトラの森にて、RCEトンヨンの主催で「第1回韓国RCE国内会合」が開催されました。本会議には、韓国内の7つの持続可能な開発のための教育(ESD)に関する地域の拠点(RCE)のうち5つから約30名の参加者が集まり、協働のためのネットワークの構築、共通の課題と機会の特定、ESDプロジェクトや活動の共有、共同プロジェクトを強化する方法について議論が行われました。

    基調講演では、UNU-IASのジョンウィー・パク アカデミック・プログラム・オフィサーが、世界の持続可能な開発のための教育(ESD)の動向とRCEの優良事例について説明しました。続いて、各RCEがそれぞれの活動について発表を行い、その中でRCEトンヨンはRCEアワードを受賞した、教育者向けのESD開発促進プログラムを環境教育に拡張する取り組みや、ユースの問題解決能力の育成を目的とした「世界への架け橋(Bridge to the World)」プログラムなどについて紹介しました。また、RCE インジェは、地域の革新的なリーダーたちが自然と調和した生活について学ぶための滞在型教育プログラム「インジェ野生生物生態学校」について、RCE チャンウォンは国際開発プロジェクトである「カンボジア–チャンウォン国際教育協力センター」について、RCE クァンミョンは生涯学習都市としてRCE活動を継続していくための取り組みについて紹介しました。さらに、RCEドボング(道峰区)は、道峰区役所、韓国ユネスコ国内委員会、韓国外国語大学との連携のもと高等教育レベルでESDのコースを設け、共同で単位や修了証を発行することを特徴とするESDモデルプロジェクトについて紹介しました。

    参加者は、韓国内外のRCE間の体系的な協働を促進し、広く優良事例を普及させるための方策について活発に議論しました。定期的な全国会議の開催、研究事例集の出版、学校教育の枠を越えた生涯学習におけるRCE活動の更なる強化のためのアイデア共有などが提案されました。

    2023年3月16日、本会合を受けてUNU-IASの山口しのぶ所長とパク博士は、トンヨンのユネスコ・ASPネット校であるドンウォン高校を訪問し、生徒主導の環境教育キャンペーンである「火星への移動ロケット(Migration Rocket to Mars)」に参加しました。本展示では、人間の活動によって汚染された2100年の火星の様子を通じて人間が地球に対して与える影響が表現され、気候よりも人々の考え方の変革が必要であるというメッセージが強調されました。

    本イベントは、トンヨン市長への訪問をもって締め括られ、その際山口所長とパク博士は、韓国のRCEへのUNU-IASのさらなる連携と支援を再確認しました。地元メディア企業の『ハンサン ニュース』に詳しく報道されたこのイベントの様子は韓国語のウェブサイトからご覧いただけます。