GGS第1期最終報告会および第2期進捗報告会を開催

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  • 2018年3月27日     東京

    UNU-IASは2018年3月13日、文部科学省拠出国連大学助成事業「地球規模課題解決に資する国際協力プログラム (GGS)」の第1期目採択プロジェクト (2015-2017) の最終報告会、および第2期目採択プロジェクト (2017-2019) の進捗報告会を行いました。

    地球規模課題解決に資する国際協力プログラム (GGS) は、文部科学省のサポートにより、2015年度に新設された助成事業です。採択プロジェクトは、持続可能な開発に関する分野に特化し、「持続可能な開発目標 (SDGs)」に貢献しうる内容であることが求められています。

    第1期目として、広島大学および京都大学が各々プロジェクトを実施し、この3年間にわたる成果を本報告会において発表しました。各プロジェクトの最終報告書および審査委員会による講評はダウンロードいただけます。また、広島大学と京都大学により、各プロジェクトのホームページも作成されましたので、現地での活動や成果に関する詳細については、下記ウェブサイトをご覧ください。

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    また第2期目として、名古屋大学、京都大学、および茨城大学の各々のプロジェクトが、初年度の取り組みを発表しました。

    • テーマ1「包摂的開発の実現に向けた教育とガバナンス」分野
      名古屋大学
      ディーセント・ワークにつながる知識と技能:開発途上国における職業教育課程(TVET)修了労働者の技能測定モジュールの開発とカリキュラム評価
      信頼性と汎用性あるモジュール作成のために要するサンプル数や、データー提供側へのフィードバックの重要性、質問票上における定量・定質的質問事項のバランス、データー解析法に関して、審査員会との間で意見交換を行いました。
    • テーマ2「地球システムが直面する課題解決」分野
      京都大学大学院 農学研究科
      生物多様性保護と持続的森林利用の調和的達成に向けた、生態系サービス森林認証への生物多様性可視化技術の導入
      テーマに関する既存の技術は難易度が高いため、本プロジェクトではそれらの簡便化を図り、技術開発よりも活用法の制度化や、持続化のための能力開発を重視し、積極的な現地への技術移転、および日本国内外において技術を無償で共有する試みが報告されました。
    • テーマ3「都市と居住が直面する課題解決」分野
      茨城大学
      環礁都市における国土維持力の保全・再生による海面上昇適応戦略
      本プロジェクトが技術的側面に重きを置きすぎることがないよう、SDGs達成への複合的な貢献と、同様の課題を抱える他の環礁都市への汎用化の重要性が確認されました。

    なお、第2期目の3件のプロジェクトについては、今年10月頃に中間報告会が開催される予定です。

     

  • GGS 2015 Hiroshima University - Project Final Report (2015-2017)

    (1.5 MB PDF)

    GGS 2015 Kyoto University - Project Final Report (2015-2017)

    (3.1 MB PDF)

    GGS Final Report Session - Comment Summary of Review Board (Hiroshima Univ.)

    (279.6 KB PDF)

    GGS Final Report Session - Comment Summary of Review Board (Kyoto Univ.)

    (268.9 KB PDF)