CECAR-Africaプロジェクト主催の国際会議で、気候・生態系変動の研究成果が共有される

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ニュース
  • 2014年9月24日     ガーナ

    UNU-IASは、2014年8月6日と7日にガーナ共和国・タマレの開発学大学において、「Enhancing Resilience to Climate and Ecosystem Changes in Semi-Arid Africa: An Integrated Approach」と題した国際会議を開催しました。

    本国際会議は、UNU-IASの研究プロジェクト「アフリカ半乾燥地域における気候・生態系変動の予測・影響評価と統合的レジリエンス強化戦略の構築(CECAR-Africa)」の一環として開催され、次の三つの研究テーマに沿ってCECAR-Africaプロジェクト研究チーム間で、これまでの主要な研究成果や知見を、研究者間および政府機関の関係者などのステークホルダーと共有する機会となりました。

    1. アフリカ半乾燥地域の地域性を踏まえた科学技術的知見に基づく気候変動の農業生態系への影響予測評価手法の開発
    2. 衛星技術を用いた異常気象予測・リスク評価に基づく現地での汎用性が高い水資源管理技術プロトタイプの提示
    3. 地域住民および技術者に対して、地域での農業生産・生態的および工学的なレジリエンスを統合的に強化する能力開発を推進するプログラムの構築

    本会議には、140名の参加者が集い、そのうちの100名は研究プロジェクト以外(ヨーロッパ、ガーナ、その他のアフリカの国々から)の参加者でした。3つのテーマに関する基調講演の後、60の口頭発表と12のポスター発表が行われ、2日にわたり研究者やその他の参加者の間で活発な議論が交わされました。

    また、本国際会議後の8月8日〜11日に、研究調査対象ガーナ北部10集落において合計7回の地域住民ワークショップも開催し、住民と行政関係者を対象に、これまでの研究成果を共有し、住民と意見交換会を開催しました。プロジェクトへの率直な要望や意見などが出され、それに対しての応答を通じて、プロジェクトの意図するところや研究結果などが、より住民に浸透し、理解が得られました。

    本国際会議のプログラム・アブストラクトおよび写真、地域住民ワークショップの模様は、国際会議専用のウェブサイトからご覧頂けます。

    なお、本会議および住民ワークショップは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)と独立行政法人国際協力機構(JICA)が共同で実施している地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の支援を受け、UNU-IAS、東京大学、京都大学、ガーナ大学、開発学大学、ガーナ気象庁、UNU-INRAの共催で開催されました。

    より詳しい情報に関しましては、UNU-IASの加藤(skato@unu.edu)までお問い合わせ下さい。