2017年8月31日 東京
UNU-IASは2017年5月26日、16年度の「アフリカでのグローバル人材育成プログラム(GLTP)」に参加した学生による研究活動報告会を開催しました。当日は、アフリカの様々な課題について研究する学生や教員のほか、国際協力の分野に携わる関係者ら40名以上が集まり、活発な議論が行われました。
GLTPは、文部科学省の支援を受けて2013年に始まりました。15年9月に国連総会で採択された「アジェンダ2030:持続可能な開発目標 (SDGs)」のアフリカでの達成に貢献する人材育成とともに、将来、国際機関やNGO職員として、国際舞台で活躍する人材の育成を行っています。国内の一流の大学院およびアフリカ各国の大学・研究機関と連携して、日本人大学院生をアフリカに派遣し、自らの修士・博士研究の実施のほか、実践的な研究訓練の機会を提供しています。これまでに修了生は30名を越え、現在は、企業、研究所、国際機関、NGO等に所属し、日本国内やアフリカの現場で、実務者や研究者としてのキャリアを構築し始めています。
16年度は11名の学生が、マケレレ大学(ウガンダ)やザンビア大学といった国立大学のほか、エチオピア、ガーナ、ケニア、南アフリカに設置されている10の大学・研究機関へ派遣されました。現地の指導教員による研究指導のもと、初等教員の職能開発制度の意義と課題、鉛鉱床地域における鉛汚染が動物や人に及ぼす影響、水資源管理政策に関する地元住民の意思決定への参加度合いなど、多岐にわたる研究分野について、フィールド調査を実施しました。
また、GLTPでは17年度プログラム参加学生による現地調査が始まりました。すでに5名の学生がセネガル、ガーナ、ウガンダ、ザンビア、ボツワナへ派遣され、続いて6名の学生が、ケニア、タンザニア、南アフリカ、へ派遣される予定です。
2016年度のプログラムに参加した学生の調査報告書は、下記のリンクをご覧ください。