アジア太平洋地域のSDGsに関するイニシアティブに専門家が貢献

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  • 2020年6月6日

    2020年5月下旬、UNU-IASは、アジア太平洋地域の持続可能な開発に関する2つの国際会議に参加しました。IASの持続可能な開発のためのガバナンスプロジェクトの研究者が、SDGsに関する地域のイニシアティブに専門家として貢献しました。

    2020年5月20日、第7回持続可能な開発に関するアジア太平洋フォーラム(APFSD)が国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)の主催で開催され、およそ180名の代表者と250名のオブザーバーがビデオ会議で参加しました。

    今年のフォーラムは、アジア太平洋地域における2030アジェンダ達成に向けた行動の加速化を主題として取り上げました。行動実施の進捗と課題について、またCOVID-19が地域へ与える影響と各国の対応に関連して、「ともにより良い復興を(Building back better together)」に焦点を当てた議論が行われました。そして、地域における経験や優良事例を共有するための政策が必要であると結論しました。

    引き続いて2020年5月28日に、UNU-IASは、UN-ESCAP、国連人間居住計画(UN-Habitat)、都市・自治体連合アジア太平洋支部(UCLG-ASPAC)、環太平洋大学協会(APRU)と共同で、「持続可能な都市開発のためのアジア太平洋首長アカデミー」の一環として、オンライン会議を共催しました。

    会議には、2019〜2020年のアカデミー卒業生も参加しました。COVID-19が都市・コミュニティーにもたらす影響や、パンデミックにおける地域活動についての議論が行われました。また、脆弱な立場にある人々や地方自治体が直面する課題、回復および課題解決に向けた可能性に関する知見が共有されました。

    パートナー機関との議論において、山口しのぶUNU-IAS所長は、地域コミュニティーにおける革新的対策の実施への感謝を表明しました。さらに、持続可能な開発に向けた2030アジェンダの地域実施(ローカライゼーション)および優良事例を支援していくことの必要性を述べました。