「地球規模課題解決に資する国際協力プログラム」事業開始のお知らせ

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  • 2015年11月4日

    UNU-IASは2015年10月24日、日本国内の教育研究機関を対象とした文部科学省拠出国連大学助成事業「地球規模課題解決に資する国際協力プログラム (Grant for Global Sustainability: GGS) 」の設立式を行いました。

    開発分野における国際社会共通の目標として、国連は本年9月、ポストMDGsと持続可能な開発目標(SDGs)に関する主要な2つの議論の成果を統合し、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を国連総会において決議しました。こうした国際的な流れを受け、初年度のGGS事業では「持続可能な開発」に関する分野から、包含的開発の実現に向けた研究」(テーマ1と「地球システムが直面する課題解決(テーマ2の2つのテーマを掲げ、本年4月に提案公募を行いました。その結果、全国から65件もの公募が寄せられ、厳正なる書類審査(一次審査)と面接による二次審査の結果、本年7月、最終的には以下の2件の国際協力事業が採択され、8月より事業を実施しております。

    下記2事業は、予算の範囲内において、2015年度から2017年度までの2年間実施され、来年の中旬(9月~10月頃)に行われる中間評価の結果において1年の延長が認められた場合、3年間を通じて事業が実施されます。

    テーマ1「包含的開発の実現に向けた研究」分野

    広島大学教育開発国際協力研究センター

    『開発途上国における学び改善のための包摂的教育システムモデル構築事業』

    本事業では、アジア・アフリカ諸国における地域特有の、重層的で多様な教育格差や不平等に着目し、学びの改善を阻害する実態を可視化するための研究を行います。その結果に基づき、そうした実態を克服するための取組について国内外の知見を共有し、対象各国の教育開発の関係者が参画する、学びの改善のための包摂的教育システムモデルを開発します。

    テーマ2「地球システムが直面する課題解決」分野

    京都大学大学院 地球環境学堂

    『参加型プラットフォームの活動による都市の災害レジリエンスの向上』

    本事業は、途上国における都市部の災害レジリエンスのレベルを高めるため、住民代表、コミュニティ、関連行政機関、上下水・電気などの公営企業、NGO、研究教育機関などのステークホルダーが参加するプラットフォームを構築し、都市の地震災害リスク評価及び被害想定、政策立案や行動計画策定、住民の防災教育や実務者の研修、コミュニティ防災活動等を実施します。

  • 地球規模課題解決に資する国際協力プログラム (GGS)

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