気候とSDGsのシナジー強化に関する高校生向け研修を実施

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  • 2022年7月28日     東京

    2022年7月22日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)は、環境省、独立行政法人環境再生保全機構とともに、高校生らがパリ協定とSDGs、若者たちの環境活動との相乗効果強化について議論する研修を実施しました。また、本イベントは、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)の協力のもと実施されました。

    本研修は、2022年2月に開催された第7回全国ユース環境活動発表大会、および7月20日〜21日に東京の国連大学で開催された「第3回パリ協定とSDGsのシナジー強化に関する国際会議」のフォローアップとして開催されたもので、高校生が日本各地のそれぞれの地域で行っている環境活動とパリ協定、およびSDGsの相乗効果(シナジー)について、グループワークを通じて考えるとともに、高校生同士の交流の場を提供することを目的に開催されました。

    研修では、まずUNU-IASの竹本明生プログラムヘッドが主催者を代表して開会挨拶を行い、活動を多くの人に伝える上で科学的根拠に基づいたコミュニケーションの重要性を強調しました。その後、石川県立金沢泉丘高等学校、群馬県立尾瀬高等学校理科部、東京都の晃華学園高等学校 Banana to The Futures、愛媛大学附属高等学校理科部プラガールズという、4校から参加した高校生たちが各自の活動について発表を行いました。

    また、UNU-IAS大学院プログラムのサステイナビリティ学修士課程に在籍するジョセフィン・ヴァウダー・カイピス氏が自身の経験を交えながら高校生にエールを送り、課題に対する革新的な解決策を生み出すためには、背景の異なる人々と協力して相互に学び合うことが重要であると強調しました。

    後半は、地球環境パートナーシッププラザの鈴木良壽氏がファシリテーターを務め、高校生同士がグループワークを通じて協働し、互いの活動について意見交換を行いました。その後、それぞれの活動の改善点や、今後活動を展開する上で飛躍が期待できるような連携すべきパートナーなどについての新たなアイディアをまとめ、発表を行いました。最後に、独立行政法人環境再生保全機構 全国ユース環境ネットワーク事務局の福田晃二郎氏が総括を行い、研修を締めくくりました。

    本研修の詳しい様子は、秋に発行予定の情報誌「全国ユース環境ネットワーク」に掲載される予定です。