2023年8月4日 ニューヨーク
Photo: FAO/Roberto Schmidt
2023年7月10〜19日に開催された 国連持続可能な開発目標に関するハイレベル政治フォーラム2023（HLPF）の一環として、国連大学サステイナビリティ高等研究所（UNU-IAS）は、持続可能な開発目標（SDGs）に関するグローバルな政策対話に貢献しました。HLPFは、国連が持続可能な開発について議論し、SDGsに向けた進捗状況について評価を行うための主要なプラットフォームです。2023年の会議テーマは、「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) からの回復とあらゆるレベルでの持続可能な開発のための2030アジェンダの全面的な実装を加速する」でした。
UNU-IASは、複数のイベントに貢献し、新たな国際生物多様性枠組、COVID-19からの持続可能でレジリエントな回復、気候とSDGsに関するシナジー（相乗効果）行動創出に向けた科学的エビデンスの利用、持続可能な開発を達成するための高等教育の重要な役割についての議論を深めました。UNU-IASは、これらの活動を通じて同研究所の研究と教育プログラムの重要性を強調するとともに、これらの重要課題に関する分野でのパートナーシップを促進しました。
HLPF サイドイベント
本サイドイベントでは、専門家や地域の実務者が一堂に会し、空間的な計画や回復、保護区や地域をベースとするその他の効果的な保全手法（OECMs）、農業やその他の管理された生態系における生物多様性の生産性、持続可能性、レジリエンスなどに関する経験や教訓を共有しました。
詳細はこちら： HLPFサイドイベントでSatoyamaイニシアティブを通じた生物多様性保全のための地域行動について議論
HLPFサイドイベント本サイドイベントは、複雑な危機に対処するための専門知識と資源の動員を可能にするような分野横断的アプローチとパートナーシップを求める必要性に焦点を当て、いかにより深く体系的な回復を理解し、評価し、管理することができるかについて議論を交わしました。参加した国連組織の専門家や研究者らは、持続可能な回復に向けたCOVID-19から得られた教訓やとSDGsの進捗の加速について意見交換を行いました。
詳細はこちら： HLPFサイドイベントで持続可能な回復のためのCOVID-19から得られた教訓について議論
HLPF特別イベントHLPF2023の関連イベントとして開催された本国際会議では、公正で公平で気候適応的な道筋に向けた移行を行うべく、気候変動と持続可能な開発という2つの重要課題を同時的に進展させるための進捗状況やアプローチについて議論が行われました。UNU-IASは、「公正で公平なネットゼロ変革―正しくなされるためには？」と題したパラレルセッションに専門家として登壇しました。
詳細はこちら： 気候とSDGsのシナジー強化に関する国際会議にて公正な移行を野心的に進めることを議論
HLPFサイドイベント本セッションでは、アジアやその他の地域における気候変動、生物多様性の喪失、環境汚染や関連課題の解決に向けたシナジー行動を模索しました。また、さまざまな問題にまたがるシナジーを活用した解決策を生み出すために、エビデンスと行動との結び付きを強化する方法について議論しました。
詳細はこちら： HLPFサイドイベントでエビデンスに基づく気候とSDGsのシナジーへの取り組みを推進
HLPF特別イベント本特別イベントでは、高等教育におけるデジタル化やAIなど、COVID-19からの回復と持続可能な開発のための2030アジェンダの実装をあらゆるレベルで加速するための課題と機会について議論しました。
詳細はこちら： SDGs達成に向けた高等教育の役割の進化を検証するフォーラムを開催