HLPFサイドイベントで持続可能な回復のためのCOVID-19から得られた教訓について議論

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  • 2023年7月19日

    2023年7月12日、国連組織の専門家や研究者らが集い、持続可能な回復とSDGsの進捗を加速するために、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から得られた教訓についての意見交換が行われました。国連持続可能な開発目標に関するハイレベル政治フォーラム2023(HLPF)で開催された本公式サイドイベントは「多様なリスク環境における持続可能なCOVID-19からの回復」と題し、いかにより良く体系的な回復を理解し、評価し、管理することができるかについて議論を交わしました。

    本イベントでは、国連大学環境・人間の安全保障研究所(UNU‒EHS)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、南アフリカ・ヨハネスブルグのウィットウォーターズランド大学、国連大学政策主導型電子ガバナンスに関するオペレーティング・ユニット(UNU‒EGOV)、世界保健機関(WHO)からの専門家が登壇しました。

    登壇者たちは、カンボジア、ドイツ、インドネシア、ニカラグア、南アフリカ、その他の地域での回復の経験にを紹介し、持続可能な体系的回復への成否の背後にある重要な要因を特定しました。

    UNU-IASの専門家であるマヘスティ・オキタサリ コンサルタントは、インドネシア、マレーシア、フィリピンで行った地方・地域政府によるCOVID-19への対応調査を含む、本研究所の研究活動から得られた知見と政策的対処法を紹介しました。また、問題背景に沿った特定の対応を行うには、地方自治体にとって行政手続きの柔軟性が必要不可欠であることを説明しました。そして、回復のためだけでなく、より良い復興のためには、複数のレベルでのガバナンスの仕組みが決定的に重要であると述べました。

    本イベントでは、複雑な危機に対応するための専門性と資源の動員を可能にするような、多様な分野にまたがったアプローチとパートナーシップの必要性が重要だという結論が得られました。また、それ以外にも、持続可能な回復に向けた共通の手法の重要性や、回復に取り組む地域社会を支援する効果的な方法についての言及がありました。